週末のお買い物は隣の国で(スロヴァキア)
先日、ユーラシア旅行社の「チェコ・スロヴァキアの美都とハンガリーの大平原」10日間の旅から帰国いたしました。1度に3カ国を巡るこのツアー、3カ国ともシェンゲン条約に加盟しているため国境はノンストップ!出入国のわずらわしさはまったくありません。高速道路を走り抜ける間に日本の県境を示す看板のような小さな標識がポンッとありますので、バス内は「もうすぐ出入国ですよ、まばたきしないで下さい、あっ!今国境通りました!!!」「おぉ~!」と大いに盛り上がりました。
ちなみにツアー中の大部分を担当したドライバーさんはチェコ人。ですが、当然ながらスロヴァキアの大通りもハンガリーの小路もチェコを走るのと全く変わらずに、惑うことなく安全運転してくれました。
また国境といえば、1993年に独立したスロヴァキアの首都ブラチスラバのシンボル、“逆さにしたテーブル”の異名を持つブラチスラバ城前の広場からは、眼下を流れるドナウ川の流れの先にスロヴァキア・ハンガリー・オーストリアの3カ国を一望することができます。スロヴァキア人のガイドさんの「あの風力発電機があるあたりがオーストリア。ブラチスラバより物価が安いから週末は皆パンとかミルクとか日用品なんかを買いに行くのよ~」という言葉に皆様驚きを隠せない様子でした。日本で例えれば、キムチを買うために毎週末わざわざ韓国に行くような様子でしょうか?なんだかかなりセレブリティな雰囲気を感じます。
ハンガリーではプスタと呼ばれる大平原で、マジャール人の馬術ショーを見学しました。彼らはかつてこの一帯を駆け巡っていた騎馬民族の末裔。現在はハンガリー国籍の人が多いですが、近隣諸国の国籍を持つ人もいます。また、ハンガリー平原とも呼ばれるこの大地はハンガリーのみならず近隣のクロアチア、ルーマニア、セルビアなども含んだ広大な平原です。ハンガリー人以外は名称が気に入らないらしくパンノニア平原と呼ぶようですが、改名される日は来るのでしょうか?
島国日本に生まれ育った者とは違う国境感覚を持つ中欧の人々。彼らとの触れあいの中で、地球に線など無いのだ!と強く感じる旅でした。(三輪)
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