大塚国際美術館、その至福の空間(徳島)
中でもハイライトはやはり徳島の大塚美術館でした。1000点以上の西洋名画を実寸で陶板に再現し、展示する同美術館は、訪問者の満足度も高く、再訪する方も多いそうです。しかし、自分自身実際に訪れる前までは、あくまで複製を展示している美術館と失礼ながら本当の価値を理解できていなかったのです。
西洋の名画は欧米各地を始め、世界各地の美術館に点在しております。それを全て見ようと思ったら何年旅行を続けても難しいでしょう。しかし、大塚国際美術館では誰でも知っている名画から、知名度が低くても美術的価値は高い作品が一堂に会しています。しかも、古代ギリシャ・ローマから、ビザンチン、ロマネスク、ルネサンス、バロック・・・と時代毎に作品が展示されているので、西洋美術の世界そのものを旅しているような感覚に襲われます。正に至福の空間です。
大塚国際美術館の価値は国内外で徐々に認知されるようになり、近年訪れるツアーも増えているそうです。しかし、2時間以内の短い見学時間に限られる物が多いです。2時間程度では、この空間の良さは味わえない気がします。今回は開館から閉館まで松浦弘明先生の解説の下、ルネサンス・コレクションを中心に見学しましたが、それでも時間が足りないぐらいで、ご参加された方の多くがまた来たいと仰っていました。私も然りです。先生の解説を聞きながら巡る事で、個人で以前に来た時より印象が深まりました。
徳島の鳴門は交通の便にやや難がありますが、また大塚国際美術館の館内に足を踏み入れる日を楽しみにするこの頃です。
※次回の大塚国際美術館見学を含む旅は、2013年春実施予定です。
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