2012年6月22日 (金)

ワイン発祥の地、グルジア

コーカサスより戻りました。今回はコーカサス三国の旅。アゼルバイジャン、グルジア、アPhoto_2ルメニアです。このツアーではアゼルバイジャン~グルジア、グルジア~アルメニアの国境はそれぞれ陸路で越えます。国境越えは、まさに国境を実感。歩いて越えます。アゼルバイジャンの出国管理事務所を出て、向こうに見えるグルジアの入国管理事務所まで、スーツケース引っ張って歩きます。

日本ではあまり知られていませんが、旧ソ連ではグルジア、モルドバ、ウクライナ、アルメニアはワインの名産地で、ヨーロッパの王侯貴族指定の農園も存在します。かのチャーチルもヤルタ会談で数々の銘酒と出会い、1年間分を持ち帰ったとか、数年間スターリンから送られたという逸話が残っています。コーカサスは葡萄の原産地と言われています。コーカサスのワイン製造の歴史は8000年。グルジアワインはチャーチルのみならず、かのクレオパトラも愛飲したそうで、クレオパトラの涙と呼ばれたそうです。楊貴妃もモナコ王妃もエリザベス女王も愛飲したようで、女性に人気なのでしょうか?Photo_3

Photo_4さて、アゼルバイジャンからグルジアに入るとそこはカヘチ地方という地域です。グルジアのカヘチ地方はまさにそれらワインの名産地です。8000年の歴史はさておき、まずは農家2でランチ。新鮮な野菜、庭で焼いたシャシリク(豚肉の串焼き)、自家製パン、自家製チーズ、自家製ヨーグルト、そしてワインも振舞われます。
農家をあとにして、ワイナリーの見学。そこはまさにスターリンも愛飲したキンズマラウリワイナリーです。スターリン愛飲ということはチャーチルにも振舞われたワインです。見学すると一見普通のワイン製法ですが、地面に埋めたつぼで熟成させるなど近代的製法の中にも伝統的製法が生かされています。テイスティングもしますが、馴染みの深い品種、例えばメルローとかソーヴィニオンとかではなく、聞いたことも無い品種です。カヘチ地方では500種の葡萄が栽培されているとのこと。
翌日はワイン農家。葡萄農家で自らもワインを作る農家です。こちらは現在も完全に伝統的な製法で作られており、地面に埋めた甕=ワインつぼで醗酵、熟成させます。8000年の歴史の重みというよりは、素朴で力強い味です。自慢のワインと自家製チーズに自家製パンを味わって、農家をあとにしました。(上野)

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