知床の自然で遊ぶ~野生動物との出会い~
先日、ユーラシア旅行社の「世界遺産知床のすべて ~海から森、山まで満喫する~」より帰国しました。
知床は、その特徴的な地形により、海と陸との食物連鎖がみられる貴重な自然環境が評価され、2005年に世界遺産に登録されました。
北海道の北東に突き出た角のような形をした知床半島は、半分より先は電気が通っておらず、自家発電です。道路も半島の途中で止まり、岬には人を寄せ付けない自然が厳しく立ちはだかります。
また、知床は世界でも有数のヒグマ密集地域であり、私たちが滞在したウトロも含め、夏のクマ活動期はいつ出てもおかしくない状況。クマと出会うことは望ましいことではありませんが、知床に来たら是非ヒグマを見たい!安全にクマの姿を見られるのが、知床岬クルーズです。
半島を縦断する知床連山の稜線がつくる断崖絶壁の海岸線に沿って、クルーズ船は北端の岬へ向かいます。クルーズを始めて30分くらいしたころでしょうか。船長がクマの発見を告げました。皆、双眼鏡を覗き大興奮!!そのあとも、クマの発見は続き、合計8頭ほどのクマを確認しました。オジロワシは優雅に飛ぶ姿を披露し、美しいイシイルカが船の前を泳ぐ姿も見られました。クルーズ船は知床岬の灯台まで行きUターン。国後島もはっきりと見ることができました。
ツアー中、野生動物の暮らしに何度も触れ合いました。ナイトサファリではキタキツネの親子がかわいらしい姿を見せてくれ、森の中ではエゾシカがのんびり草を食み、クマの冬眠穴、足跡も確認できました。そのたびに感じるのが、私たちが彼らのすみかにお邪魔しているということ。しかし、増えすぎたシカを駆除しているのも現実で、道路脇でみかけるシカは警戒心が強い様子でした。車にぴったりくっついてくるキツネは観光客から餌をもらってしまった「観光ギツネ」。自動車を危ないものと認識できないのです。
ガイドさんが旅の最後に話してくれたことが印象的でした。人が入らなければ自然は残る。でも、人の手で自然を守ることもできる。研究者ではなくガイドになったのは、正しく伝えることで自然を守っていくため。まずは、私たち全員が、自然について知ることが保護の第一歩。野生動物を守れるかどうかは、私たちのライフスタイルに懸かっていると。(河合郁穂)
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