2012年8月28日 (火)

童話の王様が暮らした街、コペンハーゲン

先日、ユーラシア旅行社の「北欧物語」15日間の旅から帰国いたしました。スカンジナビア半島に位置するノルウェー・フィンランド・スウェーデン・デンマークを一度に満喫してしまおう!という贅沢なこのツアー。フィヨルドの絶景やまるで月面にでも来たかのような荒涼とした大地、深緑色の森林地帯など日本には無い景色の連続に息を呑むばかりでした。

Dscf5771kakou

 さて、今回の旅で訪れる最後の都市は、デンマークのコペンハーゲン。古くから交易で栄えたこの街は中国の蘇州やイタリアのヴェネツィアと並び“運河の街”として知られ、現在も運河を進む船は人々の重要な足のひとつです。またそこここに停泊している船の多くはボートハウス、つまり住宅です。心地よい陽気の中デッキでティータイム、なんて優雅でうらやましい。

この街一番、いやデンマークで一番日本人に知られた人物は童話作家のアンデルセンではないでしょうか。私も彼の創作した『人魚姫』や『マッチ売りの少女』などの童話を両親に読んでもらった記憶があります。貧しい靴屋の息子として生まれ、オペラ歌手やバレエダンサーを目指すも挫折、その後生まれ持った想像力を生かして作家となったアンデルセン。オーデンセにある彼の生家や市庁舎前の銅像が特に有名ですが、実はコペンハーゲンには彼が暮らした家も残っています。

Dscf5803kakou

ニューハウン67番地にあるアンデルセンの家。国王クリスチャン5世によって1670年代に建設されたこの地区は現在カラフルな家々が建ち並ぶお洒落なレストラン街となっており、特に週末は外食を楽しむコペンっ子で賑わいます。その賑わいのはずれの少し落ち着いた場所に建つ白壁の建物が目指す場所。いま一階はカフェとして使われており、アンデルセンの痕跡は壁に掲げられたプレートにのみみとめられます。特に目立つ看板などは無く、番地を知らなければ通り過ぎること必至。ご案内するとお客様も「え!ここ!?」とその簡素さに驚いていらっしゃいました。添乗員としてはもっと大々的に宣伝して多くの方に見てほしい!と思いますが、私個人としてはひっそり佇んでいる方が派手さは無いけれど心に残る彼の作品そっくりで良いなぁと感じます。

一生独身、旅を学校と任じ旅に生きたアンデルセンが18年に渡って過ごした家。彼はこの場所で、かわり行く街を眺めながらどんな気持ちでいたのでしょうか。

|

西欧・南欧情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。