2012年8月 6日 (月)

名画「ひまわり」の舞台、ウクライナへ

5 先日、ユーラシア旅行社のベラルーシの森とウクライナの古都、東欧の秘境モルドバへ14日間のツアーより帰国致しました。ウクライナ??という声をよく耳に致しますが、かのヤルタ会談が行われた場所、小学生の時にソ連の穀物庫と習った場所、先日のEURO2012サッカーの開催地キエフを首都とする国、そしてチェルノブイリ事故のあった国、と言えばイメージが浮かぶでしょうか。

さて、今回のツアーでは3カ国をバスで巡る旅で、元ソ連圏ではありますが、国ごとに特徴があり思い出深いツアーになりました。その中でも、この時期限定の光景に出会いましたのでご紹介したいと思います。

若きソフィア・ローレンが演じる悲恋の戦争映画「ひまわり」を見て涙をした方も多いのではないでしょうか。地平線まで続く輝く黄色いひまわり畑の中、ソフィア・ローレン扮するジョバンナが戦地へ赴いたマストロヤンニ演じる夫アントニオを探すシーンはとても印象的でした。私も大好きな映画です。
その「ひまわり畑」のロケ地となったのが、この私たちがユーラシア旅行社のツアーで訪れたウクライナだそうなんです。(諸説あるそうですが)

Photo_4 ウクライナのオデッサ周辺にあるヘルソン州の周辺では、道路の左右にはどこまでも続くひまわり畑が満開で我々を迎えてくれました。日本人からすると、ひまわりは観賞用というイメージも強い園芸樹ですが、ウクライナではほぼ100%がひまわり油として使用されているそうです。世界の生産量も1位のロシアと僅差で2位の生産量、ひまわり油の生産量に限っては世界1位を誇ります。(出典) USDA「World Markets and Trade」

かのエカテリーナ女帝が建設を促したオデッサの町から、モルドバの首都キシニョフまで、またクリミア半島で有名なヤルタまで、日本の約1.6倍の面積を誇る国の移動は長いですが、どこまでも続く、全身で太陽を浴びている「ひまわり畑」を見ていると、長い時間もあっという間に終わってしまいました。
時に、バスを下車して一斉に東を向く花々を見たり、写真を撮ったり、ソフィアローレンになりきって歩いてみたり・・・。ウクライナの人々にとっては当たり前の風景も、私たち日本人にとっては感動的な風景ばかりでした。

余談ですが、先日ニュースで、チェルノブイリ原発事故があったウクライナから希望の光とP7101956 いう名の「ひまわりの種」が届いたと内容を見ました。ウクライナの農村地の人々も、見えない放射能という敵で、農作物が売れないという生活に苦しんでいた際、ひまわりを育てて食用油、動物への食用などとして生計を立てたそうです。そんな「ひまわりの種」が福島で花を咲かせる日も近いかもしれません。

夏真っ盛りのウクライナの畑に、空に向かって真っ直ぐと伸び、大きな花を咲かせる「ひまわり」に元気を貰って帰国致しました。(坂岸)

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