夏のコーカサス、アララト山に感激
先日、アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアの三カ国を巡る南コーカサス9日間の旅から帰国しました。
3国は1990年までソ連を構成する社会主義共和国でしたが、ソ連崩壊後、独立を果たし、現在に至ります。油田の国アゼルバイジャンではめまぐるしい経済発展を目の当たりにし、ワイン発祥の地といわれるグルジアでは、ブドウ畑が生い茂る長閑な風景、北オセチアまで続く軍用道路で雄大なコーカサス山脈を走り、そして最後はキリスト教を世界で初めて国教にしたアルメニアで、独自のアルメニア正教に基づく歴史深い修道院や教会を見学しました。
今回、特に印象深かったのは、アルメニアだったと思います。修道院もさることながら、自然が大好きな私にとって、アルメニア側からアララト山(5,137m)をきれいに見れたことは一番の感激でした。というもの、昨年、同時期に東トルコからアララト山を見たのですが、とても天気が良く、くっきりと山の形が見れたからです。
もちろんお天気に左右されるので、雨が降っていたり、雲が多いと全く見ることができないのですが、今年は、運よく?!二年連続でアルメニア側からのアララト山を見ることができ、なんと贅沢なんだろうと幸せな気分になりました。
現在、アララト山はトルコ側の領土となっていますが、アルメニア側はまだ承認していないため、水面下の対立が続いているのが実情です。複雑な歴史が絡み合っているため、早期解決は難しいと思いますが、時間を経て平和的な解決になることを願うばかりです。
夏のコーカサスは晴れると日中30度を超えることもありますが、湿度はほとんどないので、過ごしやすいと思います。
また、コーカサス山脈の青々とした緑の森、太陽の日差しを浴び、キラキラと光輝く湖など、暑さを吹き飛ばすくらいの絵になる風景に出会えるでしょう。(米村)
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