さながら魔城! モン・サン・ミシェルのライトアップ
先日、ユーラシア旅行社の「華麗なるフランス紀行」の旅から帰国しました。今回のツアーは地中海の紺碧海岸の街ニースを出発し、北部のパリまで、バスで移動しながらフランス各地の名所を巡る旅でした。
その中でも、印象に残ったのがモン・サン・ミシェルでした。 モン・サン・ミシェルは、大天使ミカエルの夢のお告げがあったことから、8世紀から築かれた修道院です。18世紀のフランス革命まで増改築を繰り返しながら修道院として機能し続けました。イギリスとの百年戦争の期間には、要塞としての役目も果たしていました。現在は修道院内の一部が公開されていて、修道士の生活や祈りの暮らしぶりを伺い知ることができます。宝飾品はほとんど残っていないものの、岩山の上に基礎を築いて建てた建築技術に感心です。
フランスの西部のサン・マロ湾に浮かぶ小島で、潮の満ち引きの差は15メートル以上のも及びます。小島の上に聳えるように建つモン・サン・ミシェルの姿は、幻想そのもの。今回の旅行では、モン・サン・ミシェルを対岸に望む街に宿泊したため、到着するなり、美しい風景に出会うことができました。せっかくモン・サン・ミシェルに宿泊するのですから、ライトアップされる姿を見ようと夜の散歩にでかけました。7月、薄暗くなったのは、なんと夜10時。対岸のモン・サン・ミシェルまでは約2km。ブラブラ歩いているうちに、日が沈んで暗くなるかと思いきや、なかなか太陽は沈みません。ようやく日が沈んで、ライトアップされたモン・サン・ミシェルが見られました。夜空に浮かび上がるように照らし出されたモン・サン・ミシェルは妖しいほどに美しい雰囲気を醸し出していました。まるでお伽噺に出てくる、悪魔のお城のようでした。
ライトアップが見られたのは深夜の11時近くでした。夜の散歩にしては長く歩きましたが、この景色が見られるのであれば、歩いた価値もあったというものです。しかし、「帰りはモン・サン・ミシェルを背にして、2kmを歩くのはちょっと大変」。誰もがそう感じられるでしょうが、今年からとても便利なシステムが導入されました。対岸とモン・サン・ミシェルを結ぶシャトルバスが5分おきくらいに走っていて、しかも無料。深夜の1時まで運行していたのです。ゆっくりとライトアップを楽しみ、帰りはバスに乗り、楽をしてホテルに戻りました。2012年にモン・サン・ミシェルに登場したシャトルバスはライトアップ見学の強い見方です。(斎藤さ)
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