ブルーポピーを探して花散策(青海省)
ユーラシア旅行社の「青海省を行く~アムネマチンと天上の花物語13日間」より帰国しました。このツアーの目的はなんといっても高山植物の観賞です。標高4000m以上の高地に咲く植物は固有種が多く、花畑を散策していると次から次へと珍しい花に出会うことができます。なかでも一番人気は幻の花と呼ばれるブルーポピー。ケシ科の植物は黄、赤、青、白と色も大きさも様々ですが、写真映りも特別にかわいらしいブルーポピーを見つけるたびに角度を変え対象を変えとカメラのシャッターが止まりません。初めは1つ発見するだけで大満足のブルーポピーでしたが、ツアーも終盤にさしかかり、運良く群生ポイントを発見した時には色がキレイなものや花びらがキレイなものを選りすぐりして素敵な写真をとることができました。ブルーポピーを探していると夢中になってしまい、富士山頂よりも空気が薄いことを忘れて、たちまち息切れしてしまいます。
そんな4000m以上の高地でも人々が生活しているのです。かつてはチベット王国の領土であった青海省の大草原には現在も遊牧をして生活するチベット族の姿が見られます。町ではカラフルな衣装を身にまとい個性的な帽子やアクセサリーで着飾ったお洒落な女性やゴンパ(チベット寺院)で修業するラマ教徒に出会う機会もあります。花畑のみならず町中でもカメラを手放せないツアーご参加の皆様でした。
また、今回は2010年4月に青海地震で被災した玉樹の町を訪れました。比較的被害の少なかった草原地帯に比べ、山間の盆地に建設された玉樹はほとんどの建物が崩壊し、10万人の人々が家を失いました。短い夏の間しか工事が進められないため、私たちが訪れた時も24時間態勢で工事が進められており、震災から2年経った現在も救援テントや仮設住宅で暮らす住民がたくさんいる現状に驚きました。
玉樹は中国を流れる大河の源流域からも近く、純粋なチベット文化が残る見所ある町です。厳しい自然環境や開発による自然破壊にも耐え、凛と咲き誇るブルーポピーのように、必ずや復興を成し遂げ発展していくと期待しています。(小畑)
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