反対側からの花便り(オーストラリア)
先日、「西オーストリア周遊とワイルドフラワー鑑賞の旅 10日間」より帰国致しました。ご存知の通り、日本とオーストラリアでは、季節は真逆になります。秋に移り変わる日本と逆ということは、オーストラリアは花咲く春の季節の到来になります。そんなオーストラリアにおいて、春を満喫するワイルドフラワーを探す旅に出掛けてきました!
オーストラリア大陸に分布する哺乳類の83%、爬虫類の89%、魚類の90%、昆虫類の90%、両生類の93%は固有種とされ、ゴンドワナ大陸から分離し、その後、数億年と考えられる年月をかけて、独自の生態系が形成されているのが分かります。植物も同様で、西オーストリアだけでも1万2千種類もの固有種が存在するほど、他では見ることができない、自然を見ることができるのが、オーストラリア最大の魅力ではないでしょうか。
この度のツアーでは、西オーストリア州の州都パースから始まり、ワイルドフワラー鑑賞のハイライトになる、ワイルドフワラーウェイ(正式名所:ムレワ-ウービンロード)やユナロード(チャップマンバレーロード)を北上し、その独自の花々を鑑賞しました。ワイルドフラワー鑑賞は、バスの車窓から見られるものもございますが、それよりも、バスから降り、ブッシュ(低木)の中に入り、その中を散策しながら花を探すのが主流です。勿論、探すからにはなかなか花が見つからないことや思った以上に開花時期に合わなかったり、と上手くいかない場合もございますが、だからこそ、目的の花や新種の発見があった時の喜びは、何よりも代えがたいものがあります。
ご参加された多くのお客様の最大目的は、乱獲の為、絶滅が危惧されている稀少種、“幻の花”リースレシュノルティア!各町のビジターセンターで情報収集をしながら、バスを走らせ、そしてやっと見つけた!と思ったら、心無い人々によって掘り返されていたり…、まだまだ咲き始めであったり…。皆様からのプレッシャーを強く感じながら、探し続けてようやく発見できたときのあの感動。その感動がお客様にも伝わったかどうかは定かではありませんが、その美しさはまさに“幻の花”に紛うことありませんでした。
他にも、カーペットのようなエバーラスティングや、見た目が独特のカンガルーポー、更には蘭の宝庫らしく、様々なオーキッド…。冒険心をくすぐられながら、低木に分け入り、花を探す…。植物園で見る花々とは異なり、童心に戻って、愉しめるオーストラリアの旅でした。(吉村)
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