2012年9月 6日 (木)

えっホント!?ナミビアの常識

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ユーラシア旅行社の「幻想のナミブ砂漠とヒンバ族を訪ねて 10日間」の旅より帰国しました。ナミビアと聞くと、周りの友人たちは「それってどこにあるの?」「たぶんアフリカのどこかだよね?」といった反応をします。地理の教員だった叔母も「ナミブ砂漠は知っていたけどナミビアという国を授業で教えたことないような気がする」と言っていました。そんなナミビアは喜望峰のある南アフリカ共和国の北西に位置し、大西洋に面しています。ずいぶん前に現役を退いた叔母が教えた記憶がないのもそのはず、まだ独立してから22年目のぴちぴちの若い国なのです。世間的な認知度はまだまだですが、ナミビアに行ったことのある同僚やお客様は口を揃えて「ナミビアは、すごーくよかった!」と言います。

主な見どころは砂漠と民族。世界最古で世界一美しいと言われるナミブ砂漠はおよそ8千万年前に形成され、赤い砂丘群はこの世の景色と思えないほど美しかったです。「アフリカ」「砂漠」と聞くと暑いのでは?と心配になるかもしれませんが、南半球は季節が日本の逆なので現在ナミビアは冬の終わり。朝は15度くらいで昼間は30度くらい。風は涼しいので過ごしやすいです。日本のじめじめした夏を逃げ出したい時にはぴったりかも知れません。そして民族。ナミビアにはツアータイトルにもなっているヒンバ族をはじめ、数十の少数民族が暮らしており、ツアー中訪れたレストランの10名ほどのスタッフの中だけでも4つの民族がいました。

今回はナミビアにある「えっホント!?」と驚くような日本と違う常識をいくつかご紹介します。

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その1「ナミビアでは鶏肉より牛肉が安い」
ウソのようなホントの話です。日本では一番安いお肉といえば鶏肉ですが、ナミビアは鶏や豚の牧畜が盛んではないのでほぼ輸入となり、価格が高くなります。ナミビアは生産力があまりなく8割以上のものが輸入品なのです。そういうわけで自国に沢山いる牛の肉が一番安くなるのです。牛のほかにもウシ科のオリックスやクドゥ、あとはシマウマ、イノシシなども日常的に食卓に並びます。これらは狩猟で捕るのでゲームミート(狩りの肉)といわれます。オリックスは臭みがほとんどなく美味しかったです。

その2「ナミビアでは砂漠にゾウがいる」
砂漠とゾウ、なんだか結びつかない組合せですがナミビアの北部の方には「砂漠ゾウ」が生息しています。厳しい環境なので少ない食料でも耐えられるように体型は普通のゾウよりも小柄。しかし性格は気性が激しく、近寄るのは自殺行為といわれます。このゾウを見かけるのはすごく珍しい事ですが今回すごく近くに存在を感じる出来事がありました。まずは移動中にゾウの足跡と糞を見つけました。次はコリハスという町の外れのロッジに泊まったときのこと。夜、パオーンという声が聞こえました。後で聞いてみると砂漠ゾウが11頭きて、ホテルの水道管を壊してしまったそうです。「ゾウが水道管を壊してしまったから明朝は断水になるかもしれない」と日本では絶対に言い訳にもならないことをホテルのスタッフ言われました。(スタッフの素晴らしい夜間修理によって翌朝は無事に水が出ました)そして翌日、朝早く出発し車の中からふと窓の外を見てみると何か大きな物体が木の陰にいました。砂漠ゾウです!3頭いました。首から下が白っぽく、葉っぱの朝食をおいしそうに食べていました。その可愛い姿からはとても凶暴には見えませんでした。ナミビアには、本当に砂漠にゾウがいます。

その3「ヒンバ族の女性はおっぱいよりも足首を出すのが恥ずかしい」
ツアーでヒンバ族の村を訪れました。ヒンバ族は「赤き美しき民」と呼ばれ、女性は赤い粉と牛脂を混ぜたものを身体に塗り、今も伝統的な生活を続けています。ヒンバ族の女性はアフリカで一番美しいと言われます。腰布を巻き、上半身は裸です。しかし足首は人には見せてはいけない部分であり、女性の足首には金属のアンクレットがいくつも巻かれていました。そして驚きなのですがお風呂には一生入りません。その代わり毎朝、煙で身体を清めます。それに対して男性は普通に洋服を着て水浴びもしますので、その違いも面白いです。

こんな驚きの常識でいっぱいのナミビアで見た夜空は、天の川がくっきりと見え、一つ一つの星の輝きも強く今までに見たどんな星空よりもきれいでした。(名倉)

ナミビアのツアーはこちらから

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