満開のヒースに、ミリタリータトゥー、盛りだくさんの夏の英国
先日、「英国物語 15日間」のツアーより帰国致しました。オリンピックも開催され、沸き立つ英国の様子をテレビなどでご覧になった方も多いのではないかと思いますが、私たちが訪れた頃にはオリンピックの余韻も少なく、田舎などは落ち着いた英国の雰囲気を取り戻していました。
長く暗い冬を終えた英国は春から夏にかけて、華やかな雰囲気に包まれます。町を歩いていていると、ベランダに鮮やかに飾られた花や、日なたでおしゃべりを楽しむ年配の方々、屋外のカフェで賑わう若者達などが目に付き、短い陽気を楽しもうと心踊る人々の気持ちが伝わってきます。
スコットランドのエジンバラでは、夏の芸術の祭典「エジンバラ・フェスティバル」が盛大に開催されていました。最大の見所は、毎夜エジンバラ城の前で行われる軍楽隊のパレード「ミリタリー・タトゥー」。例年行われるバグパイプを持ったスコットランドの楽隊による行進に加え、今年はノルウェーの楽隊による「ヴァイキングの侵略」をテーマにした音楽とダンスも披露されました。ショーの間、夜のエジンバラ城には光を使った動物や人物、漫画のキャラクターなどの絵が浮かび上がり、スコットラン
ドの伝統と現代の最新技術の融合に、ただただ感動を覚えました。
そして、自然も豊かな英国。今回のツアーではまさにヒースの花が見ごろでした。
ヒースと聞くと日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、よく「エリカの花」と呼ばれている、荒地に咲く背の低い野草を指します。
特にヒースが美しかったのは、小説「嵐が丘」で有名なブロンテ3姉妹の住んだ村、ハワース。ブロンテ一家の暮らした家を見学後、フットパスを歩き、かつてブロンテ姉妹も遊んだと言われるヒースの咲き誇る丘へとハイキングに赴きました。人がすれ違うのもやっとの細いフットパスですが、ヒースを求めて散歩に出かける地元の人々ともたくさん出会いました。片道15分。丘への上り坂を上がりきると、ヒースによって紫色に染まった大地が一面に広がっていました。車窓から遠目に眺めるのとでは全く違う、小さくかわいらしい鮮やかな花畑に、皆様で分け入り写真撮影を楽しんでいらっしゃいました。
自然に、お祭に、見所盛りだくさんの夏の英国。オリンピックで注目も浴び、来年、再来年は更なる盛り上がりを見せるのではないかと思います。(冨永)
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