南パンタナールで遊びつくす!ブラジルの夏休み
先日、「奇跡の白砂漠と南パンタナール11日間」のツアーから帰国しました。8月上旬のブラジルは、季節は冬であり乾季にあたりますが、北も南も最高気温は30℃を超えとても冬とは思えません。さんさんと降り注ぐ太陽の光が亜熱帯地域特有のカラフルな花々や植物の葉を輝かせとても美しく、風はからっとしているため快適に過ごせました。ベストな季節を迎えたブラジルで今回ご案内させて頂いたのは、ブラジルの南西部に位置する大湿原パンタナールと、北の白砂漠レンソイスです。一方は水の潤う地、そしてもう一方は草木もまばらな砂漠ということで、全く景色の異なる二つの場所でブラジルの大自然を堪能してきました。パンタナールとレンソイス・・この2つの大自然を楽しんで頂くツアーはこの時期、お陰様でユーラシア旅行社でも多くのお客様をご案内させて頂いておりますが、その中でも今回ご案内いたしました「南パンタナール」はなかなかの秘境、そして設定ツアーもそんなに多くはないので、今回のレポートではクローズアップしてお伝えさせて頂きます。
パンタナールは、ブラジルだけではなくパラグアイ、ボリビアの3ヶ国にまたがっており、その面積はなんと日本の本州とほぼ同じというので、その広大さにまず驚かされます。別名「動物達の楽園」とも呼ばれており、お馴染みのカピバラはもちろん、アリクイ、ヤマイヌ、エミュー、ワニ、シカなどなど今回も多くの動物たちに出会いました。地球上に存在する中で最も大きな生態系の一つであると言われ、7~10月の乾季には雨季に降った雨の溜まった湿地に多くの動物達が集まり、おいしそうに水を飲む鳥たちや気持ちよさそうに水浴びをするカピバラ、そしてパンタナールの代名詞「トゥヨヨ」も群れを成して私達を出迎えてくれました。「トゥヨヨ」は、喉が赤く見た目は鶴のような大型の鳥で、和名だと「ズグロハゲコウ」と言いますが、その存在感はかなりのものです。いつもはこの時期でも数羽単位で過ごすことも多いそうですが、私達が訪れた時は数十羽がワッサワッサと羽を広げ、サービス満天でした。
これら鳥類・動物達の楽園を開放的なトラックに乗ってのサファリツアーにご案内するのですが、右にカピバラ、左にトゥヨヨ、前にアナコンダ!と探さなくても次々に色々な動物達が登場するため、数時間のサファリが本当にあっという間に感じられます。サファリトラックには専門のガイドさんも乗ってくれるため、私達が見逃してしまうような美しい色の鳥も、とても気づかない場所にとまっている小さなフクロウ等の珍しい鳥類も見られ、パンタナールは本当に動物達の楽園なのだと実感できる瞬間でした。
また、南パンタナールはこの時期ブラジルの国花「イッペー」が咲くことでも知られています。黄色、ピンク、白、さまざまな色のイッペーが咲いていて、鮮やかな花の色がブラジルの抜けるような青い空に映え見事でした。動物サファリを楽しんだ後は、透明度世界一とも言われるボニート近郊、スクリー川でシュノーケリングもご案内。透明すぎて、水草も、魚もくっきり見えます。美しい木々の中を静かに流れる川で泳がれた皆様は、目を輝かせて「すばらしい!感動!!」と仰っていました。ボートの上からでも十分美しすぎるスクリー川で、私も含め全員が子供に返ったような気持ちで、ブラジルの自然に触れ開放感に浸った数時間でした。
こんなにも楽しめる南パンタナール。何回でも訪れて、子供の頃に返る日があってもいいですね。この後訪れたレンソイスでも、見渡す限りの白砂漠にすっかり心奪われてしまったのでした。朝から晩まで遊んだブラジルでの11日間は、かけがえのない夏休みの思い出になったのではないかと思います。(奥谷)
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