大自然の中の遊牧民民家(キルギス)
先日、「遊牧の大地を行く、カザフ・キルギス紀行 9日間」のツアーから帰国致しました。
当ツアーは中央アジアのスイスと呼ばれる山岳国キルギスと広大な草原の広がるカザフスタン、異なる景観を見せる2カ国を巡るツアーとなっています。
旧ソ連解体後に独立した両国となりますので、未だ社会主義の雰囲気が漂っています。言葉も共通語はロシア語。ロシア人やアジア系カザフ族、キルギス族などが入り混じっており、街にはロシア正教会とモスク、寺院が混在しています。さすが大陸のど真ん中、そして陸続きの国々だなと実感いたしました。
今回はキルギスの避暑地となっているドリーナ・スベトフ訪問のお話しをしたいと思います。
天山山脈の麓に位置するキルギス。標高1,600mに位置するキルギス人にとっての母なる湖であるイシククル湖の東に位置し、雪解け水を源流とする白濁した美しいジュディ・オグズという川が流れ、奥にはその静かな草原が広がっています。
大型バスが通れない山道を進みますのでミニバスに乗り換えて行きます。ゴツゴツした山肌が見えるオフロードを進んでいくと、突然緑が広がる開けた土地が目に入ってきました。その中に遊牧民の象徴ともいえるユルタ(モンゴルで言うゲル)がポツリポツリと建っています。5月から夏にかけては花咲く盆地となり、現地の人々の避暑地となっているところでもあります。休日にはハイキングやバーベキューで賑わいを見せますが、普段はとても静かで川のせせらぎ、鳥の声、風の音しか聞こえないような落ち着いた場所です。到着すると物怖じしない人見知りしない遊牧民の子供たちが駆け寄ってきました。馬や羊、牛などと共に遊牧生活をし、大自然の中で育つ子供たちに逞しさを感じました。ユルタ以外の施設はなくこの子供たちは町の学校へ通うそうです。
本日の昼食は遊牧民の家庭でご馳走になります。ユルタはフェルト製のテントと言いましょうか。カラフルな色で精緻にデザインされている為、とても温もりを感じます。靴を脱いで中に入るとご馳走の数々。お肉と麺の入ったスープ、春雨と野菜のサラダ、プロフ(ピラフの事)、マントゥ(お肉入りで日本で言う水餃子のようなもの)、果物など。バラエティーに富んだお食事です。
大自然の中、材料や調理など大変だったろうと思いながら、おいしく頂きました。(篠原)
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