上智大学前学長、石澤先生と訪れたミャンマー
先日、「アジア二大遺跡物語8日間」のツアーより帰国いたしました。上智大学前学長であり、カンボジア、アンコール遺跡研究の第一人者である石澤良昭先生が現地同行解説する特別コースです。2003年から、夏と冬にこつこつと積み重ね、今回でなんと21回目となりました。その為、ご存知のお客様も多いかと思いますが、このコースでは、アンコール遺跡群観光と共に、毎回訪れるポイントとなる遺跡を付け加えて企画しています。
今回は、今注目度が高い、アジアの国ミャンマーを訪れました!2010年のアウンサン・スーチー女史の自宅軟禁解除後、翌年には新政権が発足。次々と新しいニュースが日本にも入ってくるようになりました。この変化の波が押し寄せるミャンマーへ、私も数年ぶりに訪れました。まず驚いたのが、到着した最大都市ヤンゴンの空港のきれいさです。入国審査も他国と同じように並びはしましたが、以前私がもっていた薄暗い建物で威圧感のある係員がいるイメージはすっかり消えました。そして、政府公認の両替所ができて、かつて心配した観光客向けの兌換券もなく、レートも悪くなく安心して両替ができました。ガイドさんによると、昨年あたりから、日本を含め海外からの企業の視察がとても増えているとのことでした。ヤンゴン、そして第二の都市マンダレーの街の活気に溢れた様子がとても印象的でした。
さて、肝心の観光ですが、なんと言っても古都バガンの寺院、パゴダ(仏塔)の遺跡群には度肝を抜かれる程のスケールです。再訪であっても改めてその風景に圧倒されてしまいました。現在バガンで登ることができる寺院やパゴダの数が限られていますが、その上からの風景は、一生心に残るものといっても過言ではありません。遠くにエーヤワディー川がきらきらと輝き、数え切れないパゴダのレンガの赤さと木々の緑が360度広がります。
朝はさわやかな空気でしたが、太陽が昇り、午後ともなると暑くなりました。昼はホテルに戻って休憩です。バガンでは、様々な風景を見ました。日の出、夕陽の風景、寺院のライトアップ。ライトアップをしている寺院を訪れた時は、偶然に地元の夏祭りが行われており、ミャンマーの人々の素朴なひと時を垣間見たような気がしました。
石澤先生はこのツアーの前にも、日本政府の文化交流ミッションメンバーとして遺跡の保存修復の現状を視察にミャンマーを訪ねていらっしゃいます。以前研究で訪れた時のお話や最近のお話など、通常の観光案内にはない、石澤先生ならではのお話がやはり、ご参加の皆様の心に深く刻まれるようです。そして、テレビなどでお見かけするのと同じ、優しい物腰の石澤先生のお人柄により、今回もアンコール遺跡とバガン遺跡を中心としたミャンマーの旅がどちらも甲乙つけがたい、忘れがたいものとなりました。 (帯津和美)
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