ネムルート山にて朝日を拝む(トルコ)
先日、「東トルコ周遊とネムルート山 10日間」のツアーより帰国致しました。実は昨年も同じツアーに行かせて頂いたのですが、その時のことに関しましてはこちらをご参照頂くことと致しまして、今回はツアータイトルにもなっているネムルート山のことについて書かせて頂きます。
ネムルート山。その山頂(標高2150m)には神々や王の巨像の頭部が多数ありますが、もとは紀元前1世紀に栄えたコンマゲネ王国のアンティオコス1世の巨大な墳墓でした。そのネムルート山へは、3日目の日の出に合わせて訪れました。
まずホテルをミニバンにて4:15に出発し、20分ほどで登山口に到着。車を降りると、8月にもかかわらず風も強くひんやりしていたので、各自ウィンドブレーカーやフリースなどを上にはおってから登山を開始致しました。この時間だとさすがにまだ暗く、足元を懐中電灯で照らしながら上を目指しました。登山道はさほど急でもなく、砂利道となっていたので結構登りやすいものの、標高も高いこともあり、途中で休みながらゆっくりと歩を進めて行きました。それでも今回は皆元気なお客様ばかりだったせいか、遅い方でも20分で頂上(東のテラス)に着きました。そのとき時刻は5:10ごろ。日の出の予定時刻は5:30と言われていましたが、この時間でも少し明るくなってきていたので、神々の巨像の写真を撮りながら日の出を待ちました。
そうしているうちに予定時刻の5:30になりました。空は赤くはなってきていますが、まだ太陽は出てきません。ここにいる人たちは皆強風に吹かれながら、東の方角を向いて待ちわびていました。「本当に太陽出るのかな?」。誰もが期待から不安に変わりかけたそのとき(時刻は5:36)、遥か彼方の東の空から太陽の頭がちょこんと出てきました。やりました!ついにご来光を拝むことができました。もちろんそこにいた人たちは皆お喜び。そしてヨーロッパからのツアーのガイドさんは、ご来光をあきらめかけて巨像の写真を撮っていた一部の人たちに「SUNRISE!SUNRISE!(サンライズ)」と叫んでいました。日が出てからは皆太陽に釘付け。ただ10分もすると、太陽はかなり上の方まで昇っていきました。その後再び神々の巨像に目をやりました。するとどうでしょう。巨像たちは日の光を浴びて、なんとも神々しい姿に!その時代の王様が敢えてこの東の位置にテラスを造り、自分たちを神格化した巨像をここに置いたのもこれで納得しました。
その後私たちは西のテラスへ移動しました。そしてここにも神々の巨像が。今は朝ですが、きっと夕方の日の入り時になるとこちらも西日を浴びて神々しい姿になるということは想像に難くはありませんでした。こうして私たちは東の空からの陽光を浴び、さらにその光を浴びた神々の巨像からパワーをもらい、下山したのでした。(斉藤信)
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