『星の王子さま』が降り立ったサハラ砂漠・モロッコ
ユーラシア旅行社の「エキゾチック・モロッコ」より帰国。サハラ滞在の日は新月に近い日だったということもあり、夜空を見上げた時、溢れんばかりの星が輝いていた。 私の中でモロッコと言えば「サハラ砂漠」そして「赤土色」という印象だが、皆様のイメージはいかがだろう。
ガイドさん曰く、「モロッコでは一日で四季を体験できるよ」と。北部は大西洋に面し比較的温暖な気候、中央にはアトラス山脈が走り涼しい気候、南部にはサハラが広がり灼熱の暑さを感じる事が出来る。砂や赤土ばかりの国ではなく、緑豊かなオアシスや青く輝く海が、訪れた人々を迎えている。 モロッコを訪れる目的は?
…モロッコには世界一の迷宮都市フェズや映画で有名になった大都市カサブランカ、映画撮影も行われる世界遺産アイト・ベン・ハッドゥなど、たくさんの魅力があるが、多くの人が「サハラ砂漠」と答えるだろう。
アフリカ大陸の3分の1を占めるサハラ砂漠。サハラという言葉に「砂漠」という意味がある。ここでは先住民ベルベル人が古くから遊牧生活を送っている。自分たちのことを「自由の民」と呼び、誇りを持って生きてきた。 そんなサハラ砂漠を舞台にしたサン・テグジュペリの『星の王子さま』は、大人になった私たちに、「大切なものを忘れてはいないか。」と問いかけている。彼は作家であり、飛行士でもあった。 ツアー中にも『星の王子さま』のことは紹介したが、サン・テグジュペリは1944年7月31日に偵察飛行へと飛び立ち、そしてそのままどこかへ消えてしまった。星の王子さまの姿が「ぼく」の前から消えてしまったように。最後のページに、「・・・だから、しっかり見ておいてほしい。いつかきみたちが、アフリカの砂漠を旅することになったら、必ずここがわかるように。そうしてもしこの近くを通ることがあったら、どうか急がず、この星の真下で少し待ってみてほしい・・・」とある。
この本を読んだ後、サハラに輝く星空を見上げると、今までとは何だか違った気持ちで星を見てしまう。 砂丘に座ってぼーっとしているだけでもその雄大さに感動するが、物語の世界に入り込み、王子さまが伝えたかったことは何なのか、大人が忘れてしまったものは何なのか、と考えながらサハラを見つめる。いつもとは違う視点からの楽しみ方である。(内野)
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