2012年10月18日 (木)

アフリカの大地でヒトの原点を想う(エチオピア)

Girls 先日、ユーラシア旅行社の「エチオピア物語 18日間」から帰国しました。
この18日間のツアーはエチオピア北部の世界遺産ラリベラの岩窟教会やアクスムの古代墳墓、一枚岩のオベリスク、南部では未だに近代文明とは無縁の生活を送っている部族の集落を訪ねる旅です。古代遺跡から、エチオピア正教の聖地、強烈な個性の部族訪問と変化に富んだエキサイティングなツアーですが、本日はエチオピアの田園風景の素晴らしさと車窓から垣間見る人々の暮らしぶりをご紹介します。

「エチオピアがこんなに豊かな国土だったとは思わなかった。」
これはエチオピアを訪れたお客様の多くが抱く感想です。
「エチオピア」というと、1900年代に発生した大飢饉のイメージが拭えません。飢餓でお腹が異常に膨れた支援キャンプの子供たち。この写真のインパクトはあまりにも強烈でした。
しかし実際にエチオピアを訪れてみると、エチオピア高原にはどこまでも広がる青々とした穀倉地帯が広がっています。大麦、小麦、主食のインジェラの原料となるテフ、ソルガムなどの穀物をはじめ、コーヒーやバナナなどの特産品もあり、山の斜面は世界遺産に指定されるほど美しい段々畑として活用されています。
実はエチオピアの人口の約80パーセントは自給自足に近い農民。農村部では未だに電気も水道も引かれておらず、もちろん家の近くには買物ができる商店すらありません。バイクや自転車などの移動手段もないので、何をするにも必ず道を歩いて移動しなければいけない。私達はその道を通して人々の生活を垣間見るのです。

Hamal 朝、道路脇では女性達が大きなポリ缶を担いで列をなし、数十キロも離れた水場へ歩いています。男や子供達は牛やヤギを連れて牧草地へ。道路を埋め尽くす家畜の群れでトラックやバスも立ち往生。果てしない広大な農地を手作業で黙々と手入れをする女性達や収穫前には見張り台からパチンコや投石器で鳥を追い払う、頼もしい子供達の姿も見かけます。また農村部の人々にとって、必需品を調達できる唯一の機会は地域ごとに開かれる週一度のマーケット。この市場では穀物や野菜、蜂蜜などの食料品をはじめ薪やヤギの皮、家畜などが売り買いされています。市場がたつ日には、嫌がる小ヤギに縄を掛けて引っ張ってゆく男性、20キロ近くの薪を担いで汗だくになって歩く母親や風呂敷に収穫した作物を入れ、ロバの荷車に揺られる少女達の姿。彼女達のにこやかな笑顔から、週に一度開かれるマーケットを心待ちにしているのが分かります。早朝に自宅を出ても何十キロも歩いた末に市場に着くので、マーケットに人と商品が集まるのはお昼になってから。お弁当の籠をぶら提げ、様々な商品を持った人々の列が沿道に何キロにも渡って延々と続く風景はエチオピアの風物詩でもあります。
夕暮れ時には農具を担いだ少年達が放牧した家畜と共に家路に着きます。少年達は一人前の大人として家畜の放牧を任せられているので、毎朝各家庭に立ち寄って家畜を集め、夕方には預かった家畜を家々に戻してゆきます。
これは全て、実際に移動中の車内から見たエチオピアの人々の暮らしぶりです。
日本では当たり前のように必要な物は何でもスーパーで買うことができ、近所に出掛ける時でさえも車やバイクを使い、どんどん歩かなくなってゆく文明社会。
何をするにも自分の足で歩く。
そして必要な物を手に入れる為に歩きに歩いて産物を持ち寄り、人々が集うマーケット。
毎日のように繰り返される、このエチオピアの風景にヒトが暮らしてゆく為の、生活の原点を見たような気がしました。
とりあえず、明日から歩く機会を増やしてみようかな。(上田)

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