白い黄金、中央アジアの綿花
先日、「中央アジア大周遊17日間」のツアーより帰国致しました。このツアーでは、ユーラシア大陸の真ん中、キルギス・カザフスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタンの4ヵ国を回ります。
最初の都市、キルギスのイシククル湖は、生憎の雨のち曇りといったお天気…朝晩の冷え込みも出てきて、もう秋だなあ、などと感じていた旅の始まり。
しかし、トルクメニスタンやウズベキスタンでは、日中太陽がじりじりと降り注ぎ、まだまだ残暑を感じました。
食卓には、スイカやメロンなど夏のフルーツと、ブドウやリンゴなどの秋のフルーツが一緒に並び、毎回の食事が楽しみな季節でもあります。露天やバザールでは、様々な果物の甘~い香りが漂います。私たちもその香りに誘われて、ついついバスストップ。その場で大きなスイカを切り分けてもらい、フレッシュなもぎりたてを頂きました!
そして、今回は今の時期ならでは、綿花についてご紹介したいと思います。
私達が訪れた9月中旬頃からは、主要産業でもある綿花の収穫時期にあたります。車窓から見える、一面真っ白な美しい綿花畑では、手際よく綿花を摘み取る人々の姿がたくさん!ベテランの農家の方は、一日になんと100キロ程の綿花を摘み取るそうです!今では機械を使用することもあるそうですが、基本的には人の手で、丁寧に摘み取ります。そのため、傷や汚れが付きにくく、品質の良いままの綿花で出荷できるのです。
特にウズベキスタンでは、綿花の収穫は国の一大事業であり、この時期、大学生達は農家に泊り込みをして、綿花収穫のアルバイトを行います。今回のガイドさんも、学生時代に行ったとのこと。「朝から晩まで共に仕事をすることで、学生同士の友情が深まり、忘れられない一生の思い出になるのです!」と話していました。自国の文化を知る上でも、大変良い取り組みだと思いました。
今回のツアーでは、移動中にバスを停め、実際に綿花の収穫を間近で見ることが出来ました。まだ20歳にも満たない若い娘さんが、大きな袋を背負って、綿花を摘む姿は、大変たくましく、輝いて見えました。彼女達が大切に摘み取った綿花は、まさに黄金に匹敵する美しさでした。(飯野)
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