岩絵の主役は動物たち(ナミビア)
ユーラシア旅行社の「幻想のナミブ砂漠とヒンバ族を訪ねて10日間」のツアーより帰国しました。南半球にあるナミビアは9月になると春のような陽気を迎え、町にはジャカランダの花が美しく咲いていました。
ツアーではタイトルにもある通り、アプリコット色に輝く世界最古のナミブ砂漠を訪れ、昔と変わらない遊牧生活を続けながら誇り高く生きているヒンバ族に会いに行きました。さらにナミビア北部のエトーシャ国立公園サファリでは乾季のため動物たちが水場に集まってくる様子をカメラに捉え、じっくり観察することができました。
ツアーのハイライト以外にも、ナミビアには他にもまだあまり知られていない見所がありますのでご紹介させて頂きます。
石器時代の民族が岩に動物や人間の絵を描いた岩絵なるものが世界各地に残っており、いずれも重要な考古学資料として世界遺産に登録されているものもありますが、ナミビアにもサン族が描いた岩絵が残っています。彼らは狩猟採集能力に長け、サバンナに生息する動物を独自の追跡術で仕留めて生き延びてきた民族でした。彼らは文字こそ持たないものの、岩に描いた絵で子供に狩猟のやり方を教えたり、何らかの儀式を行っていたりしたようです。私たちはゴロゴロ岩が転がっている砂岩の山を奥まで進み約3000年前に描かれた「ライオンマン」の岩絵を目指しました。「ライオンマン」とはシャーマンがライオンに乗り移った様子をあらわした不思議な岩絵です。他にもキリン、ゾウ、サイ、シマウマなどの草食動物がたくさん描かれており、どれも特徴をとらえているので、すぐに何の動物かわかります。
岩絵は全部で2000点以上も残されており、このトゥイフェルフォンティンという場所は2007年にナミビアで唯一世界遺産に登録されました。ナミブ砂漠や国立公園の観光に加えて今後注目されること間違いなしです。(小畑)
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