2012年11月
2012年11月30日 (金)
2012年11月29日 (木)
砂漠の防衛都市ジェミラ(アルジェリア)
先日、ユーラシア旅行社の「ビジット・アルジェリア8日間」のツアーより帰国しました。
アルジェリアには古代ローマ遺跡やタッシリ・ナジェールの岩絵、厳格なイスラム教徒が暮らすムザブの谷といった素晴らしい世界遺産があります。これらアルジェリアの世界遺産の一番の特徴は未だに観光地化されておらず、本来の姿が残っていることです。
そんな手付かずのアルジェリアの世界遺産の中で、私のイチ押し観光スポットは古代ローマのジェミラ遺跡。首都アルジェから東へ約380km、海岸からは約200km内陸に入った、標高900mの山間に突然現れたかのように孤立した遺跡です。
周辺を山々に囲まれた、朝の遺跡はピーンと張り詰めた冷気が漂っています。人っ子ひとりいない無人の古代遺跡を歩き始めました。
2012年11月28日 (水)
2012年11月27日 (火)
2012年11月26日 (月)
2012年11月22日 (木)
“世界の都”ローマで美術三昧(イタリア)
先日「ローマ2800年の歴史に学ぶ」7日間の旅に同行させていただきました。
永遠の都、世界の都と呼ばれるローマに5連泊し、古代ローマから近代までをじっくり満喫する旅です。
先日、名倉が紹介していましたシスティーナ礼拝堂貸し切り見学では、空っぽのシスティーナの静けさ、荘厳さを味わい、500年前に当時37歳のミケランジェロが描き上げた天井画を見上げていた時間は本当に貴重な体験でした。
(写真はラファエロの間の天井画)
2012年11月21日 (水)
宮崎・鹿児島、神々が集った地を訪ねて
先日、「日本神話の舞台、宮崎・鹿児島を巡る~古事記編纂1300年特別企画~4日間」より帰りました。日本国内のツアーで、このツアーほど日本神話の世界を知っているかどうかで旅の印象が変わり、また、別世界の雰囲気を味わえるものはないのではないでしょうか。
古事記の世界では、宮崎・鹿児島の地が、神々の創世記から日本初代天皇神武天皇が東征に出発するまでの物語の舞台となっています。古事記も同じ時代に編纂された日本書紀も原本が現存しておりませんので、写本は残っているものの実際にどのように記載されていたかは誰も知る由もありません。想像力が試されます。
旅の始まりは、霧島東神社から。天孫降臨の地と言われる霧島の峰の中腹にある神社でした。霧島東神社は、急な坂を登ったところにあります。眼下には神武天皇が遊んだと伝えられる御池が広がり、そこから参道を登っていきます。参道は森の中を通り抜け厳かな空気に包まれていて、神聖な空間に入って行くという感覚になります。朱色のこじんまりした拝殿は、色が鮮やかにも関わらず森の中の景色に溶け込んでいました。また、ここでは、清掃中だった宮司さんのお話を聞くことができ、皆で聞き入りました。その内容は、まさに旅の始まりに相応しい内容でした。神教と仏教の関係や神社に来るときの心構え、といっても堅苦しい話ではなく、神社に来て厳かな空気の中、心を整理することをお勧めしますといったような感じで受け止めやすい内容でした。すっきりとした気分で神社を後にしました。そして、その後、ツアー中に全部で15の神社を訪ねました。
2012年11月20日 (火)
男子会はカフェテリアで(チュニジア)
先日、「チュニジア・サハラ浪漫紀行 11日間」のツアーより帰国しました。現在のチュニジアは暑すぎず、寒すぎず、とても爽やかな気候で、お天気にも恵まれた11日間でした。
「モザイクの様な歴史を持つ国」などと言われるチュニジアは、先住民でもあるベルベル人に始まり、今から3000年前には、フェニキア人があのローマをも震撼させたカルタゴをつくります。そして、ローマとのポエニ戦争を経てローマ帝国に属しながらアフリカの首都として発展、7世紀末にはアラブ人による国家建設、19世紀末のフランスによる占領等、現在のチュニジアは、そんな様々な歴史の上にあり、観光で訪れるものにとってもその魅力は尽きません。
そして、観光の楽しみはこんなところにも・・・。
2012年11月19日 (月)
夜の博物館(ヴァチカン市国)
先日、ユーラシア旅行社の「イタリア歴史物語15日間」のツアーより帰国しました。
今年はミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天井画を1512年10月に完成させて500年、記念すべき年ということで特別日程でシスティーナ礼拝堂のあるヴァチカン博物館の貸切見学を行いました。弊社の4つのイタリアのツアーが集まって総勢80名ほどのお客様を二時間の貸切見学にご案内しました。この日案内をして下さったのはルネサンス美術に明るい多摩美術大学教授の松浦明弘氏です。
「夜の博物館を貸切」というフレーズだけでわくわくしてしまいますが、歴代ローマ教皇のコレクションが並ぶ、世界に名だたるヴァチカン博物館の貸切ですから、更に期待は高まります。貸切は閉館後の18時からでした。
18時ちょうど、ギイーッと博物館の大きな石の扉が開いて中に通されました。この日、私たちは昼間にもヴァチカン博物館を訪れており、予約がない個人客の入場を待つ長い列に圧倒され、館内も右を見ても左を見ても人・人・人!ヴァチカンが世界的な観光地というのを十二分に納得した後でしたので、人のいないシーンと静まりかえった博物館に興奮しないわけはありません。
2012年11月16日 (金)
2012年11月15日 (木)
心配ご無用!スプレンダーオブザシーズで行くアドリア海・エーゲ海クルーズ
この度、「アドリア海の真珠ドブロブニクとエーゲ海クルーズ11日間」より帰国しました。
このツアーは、イタリアのヴェネツィアから船に乗り、アドリア海、エーゲ海をクルージングして
またヴェネツィアに戻るという船の旅です。寄港地は南イタリアのバーリ、ギリシャではコルフ島、ミコノス島、アテネ観光の拠点となるピレウス。そして最後はクロアチアのドブロブニクに寄航しました。各都市を船で移動するので、好きな時にデッキに出て、キラキラと輝く美しい海を心ゆくまで眺められ、バスツアーとは一味違った楽しみ方ができました。
今回利用したのはロイヤルカリビアン社の「スプレンダー・オブ・ザ・シーズ」。ロイヤルカリビアンは35年以上の歴史を持つ米国の船会社で、21の客船を保有する世界最大のクルーズ会社です。スプレンダーは最近リノベーションしたばかりの船なので、内装もとても綺麗でした。船の大きさは大小ありますが、この船の総トン数は7万トン。船の旅の経験者なら10万トン以上の大きさの船に乗ってレストランを探すのにも迷ってしまい大変だったという記憶があるでしょう。その点、7万トンだと、少し大きなホテルかなと感じるくらいなので乗船した翌日には慣れてしまいました。アドリア海とエーゲ海という内海のクルーズだった為か、揺れもほとんど感じず、本当に海の上にいるんだよね?と何度も自問自答してしまった程です。
船の旅の良いところは、なんと言っても毎日の荷物出しが不要!ということ。一度チェックインしてしまえば下船まで同じ部屋を利用します。部屋や洗面所には充分に引き出しなど物を置けるスペースがあり、ハンガーもクローゼットの中にズラリと並んでいたので、スーツケースの中身は最初に全部出してしまって、まるで自分の部屋のように自由に使う事がで
きました。
2012年11月14日 (水)
イタリア、トスカーナ地方にピエロの傑作を訪ねて
先日、「フィレンツェ芸術三昧とトスカーナ地方の休日9日間」より帰国しました。サマータイムも終わる直前、所々で葉も色付き、秋の気配を感じながらの旅行となりました。トスカーナ地方の街々を巡った後、最後はフィレンツェに4連泊という日程。ドライブ中はどこまでも続く畑にぽつぽつと赤い屋根の家々に糸杉と、トスカーナらしい長閑な風景に心癒されました。
さて、今回のツアーではトスカーナ地方の街々に残されたルネッサンスの名画を巡ります。特に印象に残ったのは初期ルネサンスを代表する画家の一人、ピエロ・デッラ・フランチェスカ(1412~1492)の作品。彼の作品は、海外の美術館等に運ばれてしまった他の有名画家の作品に比べ、20世紀になってようやくその価値が認められてきた為、彼の故郷であるこうした小さな街々に残ったのです。
2012年11月13日 (火)
2012年11月12日 (月)
黄金色に染まる秋のフランスへ
先日、「秋のフランス大紀行 21日間」より帰国致しました。この時期にしては暖かく、雨にも降られた日もありましたが、肝心なところでは青空が広がり、黄金色に輝く秋のフランスを満喫できました。秋は夏に比べ、観光客も少なく、普段は混み合う美術館をゆっくり堪能でき、街や村、教会も黄金色の木々に彩られ、写真の撮りがいがあります。そして、何よりも黄葉した並木道や大地が広がり、普段は何もない車窓からの風景も思わず溜息が出るような絵のような景色になり、目が離せませんでした。
フランスのワインの消費量は日本の20倍と言われるほど、ワイン文化が根付いているフランス。この時期は各地でぶどう畑が黄金色に染まり、収穫の時期を迎えます。ボルドーやブルゴーニュに加え、このツアーではアルザスワイン街道の小さな村々を通り、オベルネぶどう収穫祭をご覧頂きました。「フランスの最も美しい村」とされている、ノーベル平和賞のシュヴァイツァー博士の故郷カイゼルベルクやぶどう畑の真珠と称されるリックヴィール、ぶどう畑の中にひっそり佇むウナヴィールを訪れました。ドイツ、フランスと行き来を繰り返したアルザス地方では、ドイツを思わせるような木骨組の家々が数多く残ります。黄葉したぶどう畑に彩られ、どこをとっても絵になる風景です。街をぶらっと歩くと、おとぎ話の世界にいるようで、時間を忘れてしまいそうです。
2012年11月 9日 (金)
癒しの山、テーブルマウンテン
先日、ユーラシア旅行社の「ケニア・サファリとビクトリアの滝、南部アフリカ周遊 12日間」より帰国致しました。ケニアでたくさんの動物と出会い、南アフリカでは春爛漫のプレトリアでジャカランダを楽しみ、最後はビクトリアの滝で締めくくるという盛り沢山のツアーで、本当にあっという間でした。
南アフリカのケープタウンではテーブルマウンテンを訪れました。標高1086m、頂上までスイス製のケーブルカーで登ります。私たちが行った日は3日ぶりにケーブルカーが運営されたということで(強風だとケーブルカーは動かないのです)、みるみるうちに長蛇の列ができていました。ケーブルカーの順番を待つ間に歴代の車体を見ることができます。どうやら初代は木製だったようです。
2012年11月 8日 (木)
さぁ、アメリカンミュージックの旅へ
先日ユーラシア旅行社の「アメリカ東部・南部大縦断物語 16日間」の添乗より帰国しました。国道の木々が紅や黄色に色づく秋、普段の観光に彩を加え、一年のうちで特別なひとときとなりました。ツアーはボストン、ニューヨーク、フィラデルフィアやワシントンDCの大都市から始まり、トーマス・ジェファーソンの邸宅が残るシャーロッツビルやウィリアムズバーグ、チャールストンといったイギリス植民地時代の街並みが色濃く残るコロニアルタウンを巡り、後半は南部のアトランタやナッシュビル、エルビス・プレスリーが暮らしたメンフィスやニューオリンズまで足を伸ばし東部・南部をじっくり巡る盛りだくさんの日程です。また広大なアメリカ大陸を陸路で走破(ボストン~ニューヨークはアムトラック鉄道を使います)!その走行距離は4,780kmにも及び、スケールの大きな旅でした。旅の前半のテーマが「アメリカ独立の歴史」であるとするならば、後半のテーマはずばり「アメリカンミュージック」。カントリー、ブルース、ジャズの発祥の地を訪ねます。
2012年11月 7日 (水)
犠牲祭前のモロッコより
先日、ユーラシア旅行社の「フェズ・マラケシュ・エッサウィラ、憧れのモロッコへ 12日間」のツアーより帰国致しました。
今がベストシーズンのモロッコ。残暑が和らぎ、気候も心地よく、まさに観光日和の12日間でした。
このツアーでは、モロッコの5つの世界遺産を回り、それぞれの大都市では連泊もあるので、ゆっくりと街歩きを楽しめます。メディナと呼ばれる旧市街には、可愛らしい雑貨が並び、市場(スーク)では野菜に果物、肉にスパイス、何でも揃います。メディナに一歩足を踏み入れると感じる、何とも言えないエキゾッチクさが、モロッコ最大の魅力と言っても過言ではありません。
ツアーでは、訪問各都市のメディナを訪れますが、この時期のメディナのスークは、いつも以上に賑わいを見せます。
その理由は、イスラム教最大のお祭り、犠牲祭が近いため。アラビア語で「イード・アル・アドハー」と呼ばれる犠牲祭は、断食明けの祭りと並ぶイスラム教の二大祭の1つで、イスラム教の多くの国々で4日間に渡って行われます。この期間は、学校も仕事も休みになり、家族や親戚が集まって食事をして盛大に祝います。
2012年11月 6日 (火)
仏陀生誕の地を訪ねて(ネパール、インド)
先日、「インド八大仏跡と三大仏教美術館 13日間」の添乗より帰国しました。
このツアーは、仏陀生誕の地ルンビニ、初説法の地サールナート、入滅の地クシナガルなど、生誕から入滅、降臨までの様々な事象にちなんだ八大仏跡の全てを辿ります。
八大仏教聖地のうち7つはインドにありますが、生誕の地ルンビニは、お隣の国ネパールにあります。現地の人々はパスポートも不要であり自由に行き来できますが、外国からの観光客は手続きが必要です。インドの国境を越えネパール側の国境はわずか100mほど。お客様はバスでそのままネパール側に入り、添乗員とガイドで手続きをします。まずはインド側で出国審査をし、その後ネパール側で入国審査をします。仏教聖地であるルンビニを目指すアジア諸国からの仏教徒の団体も多く、国境付近ではバスが込み合っていました。
無事審査を終えネパールに入っても、やはり国境付近ということもあってか、インドに似た街並みが広がっています。ネパールの女性も服インドの民族衣装であるサリーやパンジャビドレスを着るため、車窓から町を眺めていてもネパールに入ってきたという実感はさほどわかないかもしれません。しかし、インドとはまた少し異なった、ゆっくりとした穏やかな雰囲気が流れているような印象をうけました。
2012年11月 5日 (月)
アルバのトリュフ市~北イタリア~
連泊で巡る、北イタリアの美しい町と村~ヴェネト、エミリァ・ロマーニャ、ピエモンテ~12日間より帰国しました。
「イタリアの最も美しい村」に選定されている4つの村を訪問し、美食の町パルマやシュトラスバリで有名なバイオリンの町クレモナ、イタリアの王都トリノなど、北イタリアの珠玉の町や村を巡りました。
秋深まる10月中旬に訪問しましたので、至る所で収穫の時期を迎えていました。今回はアルバで白トリュフのお披露目をする「トリュフ国際見本市」にご案内致しました。
ピエモンテ州はイタリア有数のトリュフの産地です。世界珍味の一つであるトリュフは、ピエモンテ州でよく採れます。その中でも白トリュフは、アルバの町とランゲの丘陵地でしか収穫できないので、「森のダイヤモンド」と呼ばれています。樫、ハシバミ、栗、ポプラ、柳の木の下に生え、特別に訓練を受けた犬がトリュフを見つけるのです。また、黒トリュフよりも香りが芳醇で、日本ではなんと10グラム1万円以上する代物です。
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