男子会はカフェテリアで(チュニジア)
先日、「チュニジア・サハラ浪漫紀行 11日間」のツアーより帰国しました。現在のチュニジアは暑すぎず、寒すぎず、とても爽やかな気候で、お天気にも恵まれた11日間でした。
「モザイクの様な歴史を持つ国」などと言われるチュニジアは、先住民でもあるベルベル人に始まり、今から3000年前には、フェニキア人があのローマをも震撼させたカルタゴをつくります。そして、ローマとのポエニ戦争を経てローマ帝国に属しながらアフリカの首都として発展、7世紀末にはアラブ人による国家建設、19世紀末のフランスによる占領等、現在のチュニジアは、そんな様々な歴史の上にあり、観光で訪れるものにとってもその魅力は尽きません。
そして、観光の楽しみはこんなところにも・・・。
観光中のバスからの車窓や、お手洗い休憩などは、観光地と違い、現地の人の生活などを垣間見られるチャンスでもあり、これがまた興味深い。
チュニジアに限ったことではありませんが、よく、中東の国々で見かける光景、それは道端にイスを置いて煙草をふかしながら座る男たち。現地の喫茶店?的な所は男、男、男で溢れかえり、小さいカップの茶をすすりながら何やらお喋りに余念がありません。しかも一日中、どんな時間帯であれ見かけるのです。お昼の時間や、夕方過ぎならまだしも。「お仕事はしてないのかしらね?」そんな質問は当然かもしれません。お酒は勿論飲まない国なので、お茶一杯で。男性ってあんなにお喋り好きだったのか?ガイドさんからは、こんな答えが返ってきました。
1.自営で働いている人も多いので、お店を持っていたりすると、夜遅くまで、また朝一から働いている人もいる。その休憩中、家に帰っても奥さんから、何やれあれやれ、と又、愚痴など言われるのが嫌で家に帰らず友人とお茶をする。
2.仕事探し。男が集まる場所では、話の中で、どんな良い仕事が舞い込んでくるかも知れない。情報収集やコネ作りにもなる。
3.ジャスミン革命以降、自由は手に入ったものの依然高い失業率。若い人も仕事がなく、親からお金をもらって生活している人も多い。そのため、遊ぶ余裕のお金もない。カフェなら一杯のお茶で何時間も居続ける事ができるのでいやすい。等、理由は色々。
ただ何もせずお茶しているだけではないようです。それにしてもあの光景はちょっと日本では見ないので、なかなか興味深かったです。
ちなみに、別に男専用のカフェではないので女性同士で入ってもいいようです。でも自分の親、兄弟、隣人がどこに座っているかもわからない中で女子トークをしたらすぐに噂にもなるから行かないわよ、との事でした。(岩間)
チュニジアツアーの魅力はこちら
| 固定リンク
「中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事
- 技術の高さに感動の連続!イランの“古代のダム”へ(2017.12.19)
- 総面積四国の約半分!小さい島ながら歴史がつまった魅力あふれるキプロス島へ(2017.10.11)
- 3年ぶりの訪問!豊かな大自然と伝説の地へ(東トルコ)(2017.07.12)
- ツアー再開!4年振りにアルジェリアへ(2017.05.12)
- イランの新たな世界遺産を訪ねて(2017.04.06)
コメント