“世界の都”ローマで美術三昧(イタリア)
先日「ローマ2800年の歴史に学ぶ」7日間の旅に同行させていただきました。
永遠の都、世界の都と呼ばれるローマに5連泊し、古代ローマから近代までをじっくり満喫する旅です。
先日、名倉が紹介していましたシスティーナ礼拝堂貸し切り見学では、空っぽのシスティーナの静けさ、荘厳さを味わい、500年前に当時37歳のミケランジェロが描き上げた天井画を見上げていた時間は本当に貴重な体験でした。
(写真はラファエロの間の天井画)
さて、ツアータイトルの通り、ローマは2800年の歴史の中でずっとローマであり続け
街を歩いていると古代ローマのもの、中世のもの、ローマ回帰のルネサンスのもの、近代のものと様々な歴史の建造物が点在し、数多の教会には美術館にも劣らない一級の美術品が入っていたりします。
たくさんあって、5泊していてもとても一度に全ては見切れないのですが、
そのうちの1日は中世バロック、ベルニーニの日として
ナヴォーナ広場やボルゲーゼ美術館、サンタマリア・デッレ・ヴィットリア教会を巡りました。
ボルゲーゼの見所はベルニーニだけではないのですが、“アポロンとダフネ”などの傑作続きで眩暈がするほどです。
左写真のナヴォーナ広場の“四大河の噴水”も彼の代表作のひとつで、エジプトのオベリスクとの調和、秋の澄んだ空と、古代の競技場の観客席を転用した楕円の広場とのコントラストに、何枚もシャッターを切ってしまいました。 もうひとつ、ご紹介したいのが、サンタ・マリア・デッレ・ヴィットリア教会です。
小さな教会なのですが、ここに、巨匠ベルニーニの「聖女テレサの法悦」があります。(右写真)
ローマの地図を見ていると、市内の教会の多さに驚くのですが、さらに驚きなのは、そんな教会のあちこちに、ベルニーニの彫刻やカラヴァッジョの絵画や他にも数多の芸術家の手が入っていることです。
教会はなんだか苦手…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、中世~ルネサンスにおいて、芸術と言えば教会を飾るために存在していましたから、
小さな教会で出会えるそういった作品は、その作品が本来あるべき空間に今もある幸福な例です。
現地まで行って訪ねていくことの醍醐味がここにあります。
(山岸)
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