2012年11月27日 (火)

素朴に50年、コンスエグラのサフラン祭(スペイン)

スペイン、サフラン祭にて、取れたてのサフランの花先日、ユーラシア旅行社の「スペイン物語」15日間の旅から帰国いたしました。木々の色付く初秋のスペイン、天高い青空に恵まれた毎日でした。

さて、今回のツアーでは特別にコンスエグラのサフラン祭へ皆様をご案内しました。

サフランとはスペイン料理に欠かせない香辛料のひとつ。
イベリア半島にやってきたアラブ人達によってもたらされたとされ、語源はアラビア語で黄金を意味するザアファラーン。
1グラムのサフランを得る為には約100万本の花が必要という、とてつもなく高価な品物です。かつては文字通り同重量の黄金と取引されていたのだとか!?

スペイン、コンスエグラ丘に建ち並ぶ白壁の風車で有名なコンスエグラの、もう一つの名物がこのサフラン。
主な産業は農業ですので、収穫時期の村人達は大忙しです。
薄紫色のサフランの花をまるごと摘み取って家に運び込み、一家総出で丁寧にめしべを摘み取ります。
サフランは鮮度が大事、さらにめしべに少しでも傷がついてしまうと売り物にはならないので、素早さと丁寧さが問われる繊細な作業です。

サフランの収穫が終わりを迎えたころに行われるのが、今回ご案内したサフラン祭。
元々は村人達が一年の収穫に感謝する小さな収穫祭でしたが年々その規模は拡大し、今では世界的に名の知られたお祭りにまで成長しました。
今年は日本のテレビ局の取材班も撮影に来ていましたので、テレビでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

サフラン杯をかけたサッカー大会やテニス大会、変り種ですとトラクター操縦大会など色々なイベントが村のあちこちで行われる1週間の中で、一番の注目はメイン会場で行われるサフランのめしべ早摘み大会です。
スペイン、コンスエグラのサフラン祭、早摘みコンテスト子供の部・大人の部と分かれての真剣勝負。
民族衣装に身を包んだ選手達が一心不乱に卓上の薄紫の花と格闘します。割り当てられた花のめしべを摘み終わった選手は立ち上がる決まり。
その後積み残しがないか、美しく摘み取れているか、など審査員のチェックが入り、勝者が決まります。
一見地味なこの競技ですが、選手は皆知りあいの孫や娘、友人達というアットホームな環境の中、村人達の声援で会場のスペイン広場は埋め尽くされます。

手に汗にぎる決戦の結果、本年大人の部の優勝者は20代位の若い娘さんに決定しました。
名前を読み上げられた瞬間、目を光らせて飛び上がった彼女と、彼女に惜しみない拍手を送る対戦者、観客の姿に、心が温かくなった私です。

ユーラシア大陸の反対側、アジアからも観光客が訪れるような著名なお祭りですが、この素朴さやのんびりとした雰囲気は失われないことを祈ります。(三輪)


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