2012年11月30日 (金)

歴史の移り変わりを感じる島(キプロス)

Photo_6先日、ユーラシア旅行社の「南北キプロス島を極める8日間」より帰国致しました。キプロスという名前自体は聞いたことがあるが、どのような国なのかはよく知らないという方が多いかと思います。あるいは、キプロスといえばアフロディーテ生誕の地ということで海が美しい島という印象が強いかもしれません。勿論、青く輝く地中海はとても美しいですし、キプロスは地中海性の温暖な気候なので11月でも日中は25度程まで上がり海辺の散策にも適しています。ですが、キプロスの魅力はそれだけではありません。

 ヨーロッパと中近東の融合した独特の文化も大きな特徴の一つです。
キプロスの歴史は紀元前2500年ごろのミケーネ人の植民から始まり古代から人々が暮らしてきました。東地中海に位置する四国の半分程のこの島国は面積こそ小さいものの昔からヨーロッパ、アジア、アフリカを結ぶ中継地として歴史的に重要な役割を果たしてきました。そのためビザンティンやオスマン・英国など諸外国からの支配が繰り返され、様々な文化が混ざり合っています。

 その融合を感じられる代表的な建築物が「ムスタファ・パシャ・ジャミィ」です。

Photo_8 元は14世紀に建てられたフレンチ・ゴシック様式の教会でしたが、1571年のオスマン征服後にモスクへと改装されました。繊細な彫刻や柱、天井が高い構造はいかにもヨーロッパの教会という印象ですので、ミナレットや内部のミフラブを目にすると少し不思議ですが、フレンチ・ゴシック様式の教会から鳴り響くアザーンはキプロスの歴史の移り変わりを感じさせてくれます。

 様々な文化の交錯するキプロス、その独特の空気を肌で感じるだけでも訪れる価値のある美しい島でした。(坂田)

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