2012年12月13日 (木)

エチオピア人の信仰深さを実感

Lalibela 先日、「神秘の歴史、エチオピア周遊 11日間」より帰国致しました。
シバの女王や失われたアークの伝説が息づくアクスム、ナイル川の源流となるタナ湖、大きな目とアフロスタイルが可愛らしい素朴なタッチのエチオピア正教の壁画、コーヒー発祥の地・・・とその見どころは尽きませんが、最も印象に残ったのは、エチオピア人の信仰深さでした。
特に、岩山を穿って作られたラリベラの教会建築群は圧巻です。12世紀、イスラム教に包囲されたエチオピアでは、紅海を抜けてアラビア半島を通ってエルサレムに巡礼することが叶わなくなってしまいます。そこで、当時の王はこの地に第2のエルサレム造営を試み、完成したのがラリベラの教会建築群なのです。

実際に教会を前にすると、本当に岩をくり抜いて造ったものなのか、とても人間業とは信じがたい衝撃を受けます。岩壁によく近づいて見ると、建設初期のものは、ひと彫りひと彫りの痕跡がよく残っているのですが、後期のものになるとその完成度が高まり、まるで岩を穿ったものとは思えないほどに滑らかな直線に削られています。また、建物の内部に植物などの細かい模様が彫り込まれていたり、鮮やかな色彩が施されていたりと、当時の建築技術と文化水準の高さに驚きました。あまりの素晴らしさに、「天使が手伝った」という地元の人の伝説にも思わず納得してしまいました。

Ethiopia_3   もちろん、人々の信仰心は、現在も深く生活に根付いています。ツアー中に特に印象的だったのは、教会のミサです。エチオピア正教のミサは、他の国のそれとは違って非常に独特なのです。
まず、聖歌に楽器が使われます。一つは牛の皮を張って作った太鼓のようなドラム、そしてもうひとつは鈴のような音が出る金属板を通したシントラという楽器です。これを使い、リズムを取りながら、朗々と聖歌が捧げられます。
この聖歌は6世紀の聖人イヤスによって書き上げられたとされています。ミサに欠かせないドラムとシントラも聖イヤスによって造られました。そして、杖のようなステッキもミサでは重要なアイテムです。ミサは2時間にも及び、その間歌ったり演奏したりしっぱなし。疲れてしまったら、そっと、そのステッキに寄り添っても良いことになっているのです。
この聖歌、初めて聴くとビックリします。何と拍子が日本の演歌にそっくりなのです! 教会はもちろん、敬虔深いエチオピアでは、毎朝、お祈りを捧げる聖歌がスピーカーから流れてきます。日本から遠く離れたエチオピアで思いがけず懐かしいメロディーを耳にすることとなり、とても不思議な気分になることでしょう。
信仰心が成せる技に心震え、敬虔深いエチオピアの人々に触れる旅となりました。(兼井)

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