ブッダも食した伝統のメニュー
先日、ユーラシア旅行社の「インド八大仏跡巡りと三大仏教美術館」13日間の旅から帰国いたしました。
今でこそ人口の8割がヒンドゥー教徒のインドですが、ここは世界三大宗教のひとつ仏教発祥の地。初天法輪の地サールナートや入滅の地クシナガルなど仏教の聖地には今も諸外国からの巡礼者が後を絶ちません。
チベットやミャンマー、タイに中国、そしてもちろん日本から訪れた人々がそれぞれのやり方それぞれの言語で一心不乱に祈る姿には心を打たれます。
さて、シャカ族の王子シッダールタが苦行の末、中道を見出して“目覚めた人”ブッダとなった記念すべき場所は現在のビハール州ブダガヤ。
今この地には広大な敷地を持つマハーボーディ寺院があり、彼が悟りを得た場所には青々とした菩提樹の木が茂っています。
過酷な苦行にもかかわらず悟りを得られず、飢え死にすんでのところで村娘スジャータの差し出す施しを受けたブッダ。
この一杯の乳粥が彼を生き延びさせ、さらに2500年後の今も多くの人々の心を支える仏教を誕生させたのです。このツアーではブダガヤ宿泊の朝、特別メニューとして乳粥をご用意させていただきました。
ミルクとお米を煮込み、豆類と砂糖を少々トッピングしたほんのり甘いこのお粥、日本の方はたいてい最初「お米が甘いなんて・・・」と敬遠されますが、恐る恐る口に運ぶと意外と好評。
今回もあっという間に売り切れて、レストランのシェフに追加で作ってもらいました。
特に香辛料の多いインド料理に疲れている時などは、まるで天が与えてくれたご馳走であるかのように感じられるはずです。
ツアーではブッダの人生にあわせて朝食にあたたかい乳粥をお出ししていますが、現代のインド人はどちらかというと食後のデザートとして食べるのを好む様子。
しかも冷蔵庫でキンキンに冷やした乳粥が人気だそうです。
確かにカレーでヒリヒリした口の中を落ち着かせるのにも効果抜群かも?次回は冷乳粥にも挑戦してみます。(三輪)
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