世界遺産になる日も近い!?パタンの王妃の階段井戸(インド)
ドーラビーラーをご覧頂いた後は、ジャイナ教の聖地の1つでもあるアブー山のデルワーラ寺院をはじめ、ラジャスタン州に入り、ジョドプールにあるメヘランガル城砦やジャイサルメールの豪華絢爛な建築物も訪れ、インドが魅せる様々な表情を伺うことが出来ました。
このツアーで特に印象深かった場所はアダーラジとパタンにある階段井戸です。
約4000年前から100以上の階段構造の井戸がインドで作られていますが、雨が少ない地域でいかに効率良く水を貯めるか考えた結果、写真の様な井戸になったそうです。中でもパタンにある王妃の階段井戸は最も美しい階段井戸ともいわれています。こちらの井戸は11世紀、パタンの王妃が夫の為に建設したといわれ7層構造、28mもの深さがあり、表面には800を超える彫刻が施されています。
川の氾濫により泥に埋まっていた為、彫刻も良い状態のまま保たれていたそうです。彫刻にはヒンドゥー教の神々や神話の世界が描かれていて、特に多いのがヴィシュヌ神の彫刻です。ヴィシュヌには9つもの化身があるといわれていますが、全てが細かく彫られており、ナラシンハ(人獅子)や猪の化身の彫刻など、とても美しいものばかりです。
現在、パタンの階段井戸はユネスコ世界遺産の暫定リストに登録され、正式な世界遺産になる日も間近だといわれています。
2013年のユネスコ世界遺産会議では、是非パタンの王妃の階段井戸が登録され、西インドの魅力が世界中に広まれば嬉しいです。
(竹本)
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