2013年1月11日 (金)

バンテアイ・チュマールの謎と新たなる発見

先日、ユーラシア旅行社主催「石澤良昭氏6日間同行 アジア二大遺跡探訪」のツアーより帰国致しました。
毎年人気の特別企画。上智大学特任教授の石澤良昭先生が現地に6日間同行し、遺跡のご案内をして下さいました。お陰様で石澤氏同行ツアーも今回で22回目を迎えますが、ポイントを押さえた専門的な解説と、先生の穏やかなお人柄で、旅が大変有意義なものになったとのお声を多く頂戴致しました。
 

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今回は、石澤氏同行ツアーとしては2012年8月に引き続き2度目となるミャンマーのバガン仏教遺跡群に加え、カンボジアのタイ国境近くの密林に佇む巨大寺院バンテアイ・チュマールへの訪問が大きな目玉でした。

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バンテアイ・チュマールは、アンコール王朝の黄金期を築きあげたジャヤヴァルマン7世が、息子を弔うために12世紀に建立した仏教寺院です。アンコール遺跡群観光の拠点となるシェムリアップからは片道約3時間半、道中にはまだ未舗装でガタガタの道路もありますが、朝8時にホテルを出発し、無事にお昼前には遺跡に到着。遺跡への入り口を通り、実際に深い緑の中に佇む遺跡を前にすると、秘境の遺跡へやって来たのだという思いで心が震えました。また、先生のご提案により敷地でテーブルを借り、遺跡を前にして食べたお弁当の味は本当に忘れられません。
さて、遺跡そのものはというと、ポルポト政権時代の内戦や、盗掘の影響もあり荒れ果てていますが、現在石澤先生率いる上智大学のチームの育成プログラムを受けたカンボジア人スタッフの手により修復が進められています。遺跡の中には東西800m、南北600mの回廊が残っていますが、主に描かれているのはジャヤヴァルマン7世の治世下にカンボジアを侵略していたチャンパとの戦いのレリーフですが、自国内で起こった内乱のレリーフ、応急内の生活文化を描いたレリーフなども残っており、先生の解説を聞きながら回廊を巡り、レリーフを見ていると、当時の情景がしのばれます。まだまだ瓦礫の残っている遺跡ですので、時には瓦礫の上を進むこともありますが、そうした石材の中にもたまにレリーフを発見したりもします。いったいどの部分の、どんな場面にあたるのかなどといったことを考えながら探検するのもまた楽しいものです。(冨永)

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さらに今回は遺跡の観光後、最近になってかつての墳墓と思われるものが出土した場所があるということで、先生のご厚意で特別にお邪魔させて頂きました。テントが設けられた発掘現場では、現地の文化局のスタッフの方々により丁寧に作業が進められており、はるか昔に埋葬された人骨や副葬品などを見ることができました。発掘場所は、現在韓国の国際支援プロジェクトにより建設中の幹線道路のルート上にあるので、早めに掘り出さないといけない、とのことでした。
多くの謎が残るバンテアイ・チュマール。周辺地域でも、まだまだ新たな発見がありそうです。次回の訪問が今から楽しみになりました。(冨永)

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