秘密の儀式の別荘=秘儀荘(ポンペイ・イタリア)
ポンペイは紀元79年8月24日のヴェスヴィオ火山の噴火によって人口約二万人の街が火山灰の中に埋まった、まさにローマ時代の生活の様子が残る遺跡です。66ヘクタールという広大な敷地の中には当時の人々の暮らしが垣間見られる施設が沢山残っています。
かつての政治・経済の中心であったフォロはヴェスヴィオ火山を背景に写真撮影をするにはもってこいの場所のため、いつもたくさんの人々が居ますが、特に今回は現地の修学旅行中の学生たちが見学をしていてとても賑やかでした。当時もこのように人々で賑わい、今の私たちと同じ風景を眺めながら語らっていたのかなと当時の様子を思わず想像してしまいます。
またワインの醸造で財をなした農園主の別荘だったといわれている「秘儀荘」は、門を一旦出てポンペイの街中心部から少し離れた所に位置しています。歩いて向かう際は本当にこのような所にあるのだろうかと不安になるかもしれませんが、ご心配なく。
辿り着くとそこには素晴らしい壁画が残されています。なんといっても注目すべきはポンペイの赤と言われる色彩を用いたディオニュソスの壁画です。この別荘が秘儀荘と呼ばれる所以も、当時公には認められていなかったディオニュソス信仰への入信の儀式を描いているからだそう。鮮やかな赤色が背景に使われたこの壁画は怪しげな雰囲気ですし、秘儀荘は先ほどまでの混み合っていたポンペイ遺跡の一部とは思えないほど人も疎らでひっそりとしているので、まるで秘密の儀式を覗き見しているような気分になります。
観光で秘儀荘まで訪れて歩き疲れた後は、ご夕食でディオニュソス信仰の醍醐味、イタリアの地ワインで乾杯!!というのもお勧めです。(坂田)
| 固定リンク
「西欧・南欧情報」カテゴリの記事
- 素朴なシチリアを知る。名画の舞台チェファルーへ(2017.12.22)
- モナ・リザだけじゃない、ヴィンチ村のレオナルドさん(2017.12.20)
- バスクといえば美食だけ?(スペイン)(2017.12.14)
- トリュフ市は大賑わい!美食のピエモンテ州への旅(イタリア/トリノ)(2017.12.12)
- モンタルチーノでつぐみ祭!(イタリア)(2017.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント