2013年2月26日 (火)

氷河がはがれ落ちる瞬間を目撃するには

 先週末、ユーラシア旅行社の「フィッツロイ、パイネとパタゴニア絶景を歩く」15日間のツアーより帰国しました。

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 はっきり言って、パタゴニアは遠い!アメリカで乗り換え、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで乗り換えて、なんと36時間もかけてペリトモレノ氷河観光の拠点となる町、カラファテに到着しました。子供の頃、よく「地球の裏側に行ってみたい」と思っていましたが、地球の裏側よりもさらに遠くまで来てしまいました。

 「はぁ~やっと着いた!」、「本当に遠いね!」と参加されたお客様は口々におっしゃっていました。
 長いフライト、毎日の食事は肉ばかり、バス移動もガタガタ道、シャワーもぬるい。人の数よりも羊の数の方が多いというパタゴニアでは、便利な日本で暮らしていたらあり得ない様な事ばかりです。それでも、どうしてパタゴニアが人気なのでしょうか?それは、不便な事などは全て帳消しになるほどに素晴らしい体験ができるからです。今回も、いつまでも眺めていたいと思わせる景色に出会い、雄大な自然に人間の小ささを感じ、悠久の時が作った驚異の大自然に感動で震えました。自分の足で歩いて、自分の目で見てこそ、お金や時間には変えられない感動を得られると改めて感じ、旅の原点を見た気がします。

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 そんな素晴らしい旅でも、必ずしも晴天に恵まれるとは限りませんし、氷河崩落の瞬間に立ち会えるとは限りません。「氷河の崩落を見たい!」そんな声に答えるべく、ユーラシアのツアーでは世界一美しいと言われるペリトモレノ氷河の展望台を2回訪れます。また、崩落が見られる可能性が高い時間になるべく長く滞在できるよう工夫しています。
 それでも自然現象ですから、どんなに長く待っても見られない事もあります。山の麓から押されてきたモレノ氷河は一日に平均2mも進んでいるそうです。そして歪が生じたり、日の光で温められた氷河の先端が突然崩落するのです。よーく耳を澄ましていると「ピキピキピキ、、、」と音が聞こえます。音の聞こえる方をじーと見てみましょう。もし、氷河に入った亀裂がさっきよりも広がった?と思ったら、しばらくその場所から目を離さないで下さい!また曇りの日などで、一か所だけ日の光が当たっているような場所は解けて崩れる可能性大です。ここで大事なのは「諦めない」「氷河から目を離さない」事!10分、20分と根気よく待ってみて下さいね。

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 写真に撮りたい方はカメラを常にオープンにしておきましょう。時々は何事もなくてもピントを合わせたり、シャッターを押したりしとくと良いです。崩落の瞬間にファインダーを覗きこんでからでは崩落後のしぶきしか撮れません。
 また、どこかで崩落があると、まわりから「わぁ~!」と歓声が上がります。一度落ちた所から続けて落ちる事もありますので2度目の崩落を見られるチャンスですよ。一番だめなのはキョロキョロしてしまう事。広い氷河の展望台なので、こっちが良いか?あっちが良いか?と移動したくなる気持ちは良く分かりますが、自分が一度決めた場所にしばらくいるといいと思います。じっと待っても全然崩落しないからと別の場所に移動している間に崩落が起きて、みんなは見たのに自分だけ見てないというショックな状況は避けたいですよね。

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後は、思ってもいない時に崩落が起こるという事があります。今回は、氷河トレッキングの後、もうすっかり満足して帰りのボートを待っていたら突然目の前の氷河が崩れ落ちたんです。慌ててカメラを取り出し、構えていたら連続で崩落しました。ボートの出発時間に合わせてみんなが港に集まっていた時だったので、その場にいたみんなが崩落を目撃できたと思います。ただ、予想外の崩落という事もあり、ものすごい迫力に感動してカメラに収めるのはすっかり忘れていたという方がほとんどのようでした。
 自然の事は運次第かもしれませんが、自分自身でも工夫してみると楽しみも感動も増えると思います。(関根)

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