2013年3月12日 (火)

謎がいっぱい!未知なる遺跡「サマイパタの砦」を目指して(ボリビア)

S_7 先日ユーラシア旅行社の「雨季のウユニ塩湖、パタゴニアとイグアスの滝大周遊 16日間」の添乗より帰国致しました。ベストシーズンを迎えたボリビア、アルゼンチンの三大自然を巡るため、広大な南米大陸を飛行機を使い移動する壮大なツアーとなりました。ハイライトのウユニ塩湖、パタゴニア、イグアスの滝についてはすでにこちらのブログで紹介されていますので、今日は少しマニアックな見どころにスポットを当ててみましょう。

S_8 皆さんは「サマイパタの砦」をご存知ですか?知名度はまだまだ低いプレ・インカの遺跡、でも歴とした世界遺産の一つ。ペルーのマチュピチュ遺跡と同様にアンデスの懐に抱かれ、見所の巨大な一枚岩にはインカの世界観を象徴するジャガーや蛇のレリーフが施されています。一体、いつ頃、誰が、何のために据えた岩なのか、はっきりとした事実は分かっていません。現地ガイドによると、サマイパタの歴史の始まりは紀元前900年頃まで遡り、アンデス山脈、アマゾン地方(熱帯雨林)、チャコ地方(砂漠地帯)からそれぞれの民族がやって来て、この地で生活を始めました。その後1540年からインカ帝国時代に入ると新たな文化が興り、一枚岩のある場所で宗教的な儀式を行い、大地の神に農作物を捧げたそうです。またインカの人々はマチュピチュと同じようにしっかりとした石組みで家を建て、部落をつくり定住しました。1619年からスペインの支配下に入ると、この地を軍事演習場として使用したり、当時銀鉱で栄えた町、ポトシやスクレに労働力を送る中継地点として利用されていたそうです。

S_9 「サマイパタの砦」への玄関口となるのが、ボリビア第二の都市サンタクルス。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイとの国境に面していて、今もスペイン系の白人が多く住んでいます。標高は400m程で、温暖な気候のため砂糖や綿、大豆などの農作物がよく育ちます。標高が約3700mもある首都のラパスとは、気候も異なれば、住んでいる人々の性格も大違いで、お互いの街をライバル視しているとか。分かりやすく例えるならばラパスが東京で、サンタクルスは大阪といったところですね。街を歩いていると、タンクトップに短パン、ビーチサンダルスタイルの人をよく見かけ、ホテルのスタッフもとにかく陽気!まるで真夏のヨーロッパにやって来たかのような錯覚を覚えました。

“アンデスの国”という印象が強いボリビアですが、アンデス山脈が広がっている面積は国土全体の約30パーセントにも満たず、実は残りの62パーセントは緑豊かなアマゾンジャングル。「サマイパタの砦」が位置するサンタクルス県はこの2つの自然を楽しむことが出来きる珍しい場所。街から遺跡までの約120kmの道のりは、アンデスの小さな村々をいくつか越えて、クネクネとした山道を上っていきます。長い年月をかけて雨や風に浸食された奇岩が聳え立つ中を、更にぐんぐん進み、アンデスの山奥に入っていくのですが・・・あれ?景色がいつもと違う?荒涼とした大地のアンデスドライブではなく、辺りには青々と茂った熱帯の樹木にピンクや黄色の色鮮やかな花々が!アンデスとアマゾン、異なる特性を持つ、2つの種類の自然が共存していることを実感!農作物が育ちやすい温暖な気候を理由に、紀元前から様々な民族が交わり暮らした土地、サマイパタ。そこまでの道のりは楽なものではありませんが、私たち現代人の心までをも魅了する何とも不思議な光景が待ち受けています。(三橋愛子)

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