2013年4月 9日 (火)

ぶらり、アンデスの市場を覘いてみれば・・・(ボリビア)

S ジャガイモ、トマト、トウモロコシ、ピーマン・・・普段私たち食べているこれらの食材、一体どこから来ているのかご存知ですか?トマトといったらイタリアだし、ジャガイモといったらドイツ?いやいや、それらはすべて大航海時代、スペイン人がある場所からヨーロッパに持ち込んだもの。実はこれらはすべて南米・アンデス原産の野菜です。

先日、ユーラシア旅行社「天空の鏡、ウユニ塩湖ハイライト 9日間」の添乗でボリビアを訪ねました。ハイライトは今話題のウユニ塩湖。東京都の5倍もの面積を有する世界最大の塩湖に、この雨季の時期には水が張り、まるで一面が巨大な鏡となる。上を見ても下を見ても青い空に白い雲、一体、自分はどこに立っているのかさえもわからなくなる、摩訶不思議な景色。ウユニ塩湖の標高は約3700m。富士山頂よりも高い場所で人々は生活しています。今回、私たちは体を高地に順応させるように、徐々に高度を上げてウユニ塩湖を目指しました。標高400mのサンタクルスから、2750mのスクレ、そして日帰りで4000mのポトシを観光し、その後いよいよウユニへ入ります。「メインはウユニ塩湖!」と考えると、これらの町々は体を高地に順応させる過程で立ち寄る脇役のように思えますが、実は見所満載!ポトシやスクレは世界文化遺産にも登録されているほど、ボリビアの独立を語る上で欠かせない歴史深い町です。

S_2 そんな町を散策していると、必ず出会う風景があります。長いお下げ髪に、三枚にも四枚にも重なったボリュームのあるスカートを履いたアイマラの女性が売る、カラフルな野菜や穀類。ボリビアの市場では野菜をはじめ、得体の知れないものがごろごろ売られ、カメラのシャッターが止まりません。日本でおなじみのジャガイモやピーマンは、どこか見慣れない形や色がユニーク。「これは知ってる!」と思って手に取った緑色のピーマン。しかしそれは、ピーマンではなく大きな青トウガラシでした。市場の女性に「Muy picante !(めちゃくちゃ辛いぞ!)」と忠告を受けてしまいました。トウモロコシだって一粒が超巨大!スープに入れたり、お肉料理と併せて食べたり・・・こちらでは値段も手頃で、ボリュームも満天の主食とされています。そして、得体の知れないものを発見!茶色い粘土のようなかたまりが、軒先にちょこんと売られていました。これは一体・・・?実は、その正体はチョコレート。アンデスでもカカオが採れるそうなのですが、そのカカオで作られた、生クリームも使われていない、冷蔵庫で固められてもいない、アンデス風のチョコレートでした。確かに、香りはチョコレート。でも試食する勇者はいませんでした・・・。ジャガイモは紫色のものから大きさも一口大の物からこぶしサイズまで様々、200種類以上あるそうです。そして袋にギュウギュウ詰めにされた小さな丸い干からびた物体・・・実はこれ、S_3 朝晩の寒暖差を上手に生かしたアンデスの知恵、「チューニョ」というジャガイモの保存食なのです。夜、アンデスの懐に抱かれた町の朝晩の気温は0度近くまで冷え込みます。地面の土は凍り、その中にジャガイモを埋め、ジャガイモの水分も凍らせる。日中、日差しが強いため気温はぐんぐん上がり、土はぐちゃぐちゃにぬかるみ、ジャガイモの水分も溶け出す・・・これを数日間繰り返し、足で潰して平たくさせて、固めて、乾燥させてできるのがこの「チーニョ」。保存期間はなんと10年ともいわれる究極のアンデス保存食なのです。ツアー中の食事ではスープの具材やメインディッシュの付け合せにこのチューニョを頂きました。初めて見る見た目に、口に運ぶ際は恐る恐る・・・といった感じでしたが、味は確かにジャガイモ味。栄養がある上、どんな料理にも相性抜群でアンデスの人々にとっては欠かせない食材なのです。

地球の裏側ボリビアでは一体何を食べているの?よくそんな質問をされますが、意外や意外、市場を歩いてわかったことは、私たちの食生活とほとんど変わらない、ということでした(ボリビアの国土80%はアマゾンジャングルのため、そのような場所では一概に同じとは言えませんが)。日本のスーパーマーケットに並ぶトマトやジャガイモやピーマンは品種改良などもされ、味も濃くて、形も整ったものばかり。しかしアンデスの国、ボリビアやペルーで出会う野菜たちは原種のまんま。また食べ方も味も自然に限りなく近い気がします。世界中の大海原を遠路はるばる旅して、日本に入り、私たちの食生活を支えるアンデス原産の食材。これからは食卓に上る度、故郷ボリビアを思い出してしまいそうです。(三橋)

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