2013年4月16日 (火)

シチリア、復興して華々しいバロックの街に生まれ変わったノート

ノート

 先日、「文明の十字路シチリアの旅 8日間」より帰国しました。春らしい暖かい気候が訪れる時期に、海に囲まれたシチリア島を、古い町並みや遺跡などを見ながら、ぐるっと周遊です。ギリシャ時代の遺跡が残るアグリジェントやシラクーサ、ローマ時代のモザイクで有名なカザーレ荘、シチリア島の最盛期ノルマン王朝時代のモザイクを堪能できるパレルモ、バロック建築が並ぶノートなど、四国とあまり変わらない大きさのシチリア島には、歴史が凝縮されていて飽きることがありません。

 島の東側にノートというバロックの街があります。ノートという街は本来はここから内陸に数キロ離れた場所にあったのですが、17世紀末の大地震で街ごと倒壊してしまったのです。そこで、当時の人々は再建にあたって様々検討し、別の土地にノートの街を一から新たに立て直すことに決めたのです。古い街に未練を残さないように、街の重要な守護聖人の像を新しい街へ運ぶ儀式を行い、人々の精神ごと新しい街へと引っ越しました。再建当時、ヨーロッパではバロック建築の全盛期であったため、街の主要な建物はバロックで華々しく飾られることになりました。

 

Noto2

観光ではバスを公園の脇に停めて歩き始めます。レアーレ門をくぐり、まっすぐに延びるメインストリートを歩いて行くと、巨大で豪華な教会がいくつも建ち並んでいることに圧倒されます。特に大聖堂は、この小さな街にはサイズオーバーなくらいの大きさです。メインストリートから横に延びる道はどれも坂道で、この街が丘の斜面を利用して作られたことがよくわかりますが、碁盤の目状に道が整備されていて、わかりやすい街です。ニコラッチ通りという横に延びる坂道へ入るとかつての邸宅が並んでおり、ここのバルコニーの持ち送りの部分が、人魚や怪物などの姿をした装飾になっていてとても豪華です。ちなみに、このニコラッチ通りでは、毎年5月にインフィオラータ(花絨毯)が開催され、小さな街が観光客でぎゅうぎゅうになるくらい見事な花絨毯が作られます。

 メインストリートには、有名な老舗カフェ「カフェ・シシリア」があります。リコッタチーズで作られる、シチリア名物のカンノーロやカッサータ、お土産用のトロンチーノ(ヌガー)やケーキやジェラートなど、おいしそうなスイーツがショーケースに並び、見ているだけでもおいしそうです。ここはヨーロッパでも有名な18世紀後半より続く老舗カフェで、各地からわざわざ訪れる人が多いのだそうです。ノートの街歩きの後は、是非ともここで一息入れたいですね。(飯岡)

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