2013年6月13日 (木)

アグレッシブ・ニューヨーク! (アメリカ)

S 先日、ユーラシア旅行社の「アメリカ東部・南部大縦断物語 16日間」の添乗より帰国致しました。5月中旬、ツアーは春を迎えた東部の街、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDCの大都市から始まり、イギリス植民地時代の街並みが残るウィリアムズバーグ、チャールストンなどのコロニアルタウンを巡り、後半はディープサウスと呼ばれるアトランタ、ナッシュビル、メンフィスやニューオリンズまで足を延ばします。アメリカ独立、南北戦争、公民権運動、カントリー、ブルース、ジャズといったアメリカンミュージックと旅のテーマも変化していき、あっという間の16日間でした。

観光バスを使って周る旅も安心で良いけれど、自分の足で歩いてその土地の空気を感じたい!という方に朗報です。散策が楽しいニューヨークでは午後に半日の自由時間を設けています。せっかく訪れたのならホテルに籠っていては勿体無い!今日は充実したフリータイムにする為のお勧めの過ごし方をご紹介します。

ニューヨークは世界の中心といっても過言ではないほど、世界経済がここで動き、様々な流行の発信地でもあります。オードリー・ヘップバーンも歩いたティファニー本店がある五番街や、多くの映画に登場するブルックリン橋を、まるで映画の主人公になった気分であるくのも楽しいし、芸術がお好きならメトロポリタン美術館もはずせません。古代エジプト芸術やヨーロッパ絵画、日本の彫刻や屏風絵まで世界の芸術作品が凝縮された場所。面積2万平方メートルという広さだけあって、一つ一つの展示をじっくり見たならば、きっと丸々3~4日はかかってしまいそう。でも私たちは半日という限られた滞在しかできません。そんな時、入場料の正規料金25ドルを払うのは、ちょっと・・・と思いますよね。実はメトロポリタン美術館をはじめとするいくつかのニューヨークの美術館では、入場料は「気持ち」でいいのです。1ドルでも5ドルでも入場ができるのです。これなら気軽に見学することができるし、お目当ての作品だけを目的に訪問することもできますね!

S_2 芸術を堪能した後は、絶景を観に行きましょう!ニューヨークを代表する景色と言えば、超高層ビル群が林立するマンハッタン!誰もが知っているあのエンパイアステートビルのシルエットは様々なロゴに使われていてお馴染みですよね。ニューヨーク1の高さを誇るエンパイアステートビルは高さ320m(現在、世界貿易センタービル跡にワンワールドトレードセンターを建設中。完成すると高さ417mとなり、ニューヨークNO.1となります)。このエンパイアステートビルに上って見下ろすニューヨークの街も素敵でしょうが・・・せっかくならカメラの被写体にこのエンパイアステートビルのシルエットを入れたい!そんな方はロックフェラーセンターの展望台「トップオブザロック(高さ259m)」がお勧めです。最上階70階の展望台からはマンハッタンや自由の女神が立つリバティ島、セントラルパークまで360°パノラマで見下ろせます。時間が許す限り、この絶景に浸っていたいところ・・・また夜景もロマンチックで素敵です。

トップオブザロックで摩天楼の街ニューヨークを楽しんだら、今度は50丁目を西へ歩きタイムズスクエアへ。と、ちょっとここで余談。ニューヨークの道のお話を。ニューヨークの道は碁盤の目のように走っていて南北に走る道をアヴェニュー(○番地)、東西に走る道をストリート(○丁目)と呼びます。タクシーに乗る時は少し注意を。日本のように行きたい建物の名前をドライバーさんに伝えても、分かってくれません。実はすべてこの「○番地、○丁目」で行先を告げるのです。つまり道がわからなくても番地と丁目だけわかっていればたどり着いてしまうのです!それくらいニューヨークの街のつくりは簡単。迷子になるのも難しいくらいですのでご安心を。
S_20 ブロードウェイ通りと7th AVの間にお馴染みのTOSHIBAのLEDスクリーンが見えたらタイムズスクエアに到着です。24時間ギラギラとネオンが光る眠らない街。ライオンキングやマンマミーア、アニーやウィキッドなどのブロードウェイミュージカルの派手な看板があちこちに出ていて、いつもこの場所に立つとミュージカル好きの私のボルテージは最高潮に達してしまいます。さてどのミュージカルを鑑賞しようか・・・ダンスにオーケストラ、歌も衣装も舞台セットも超一流、「総合芸術」と呼ばれるミュージカル。きっとどの演目を選んでも間違いないはず。そんな中でも、今年で25年目のロングランを記録する「オペラ座の怪人」が私のお勧め。巨大なシャンデリアが客席近くまで落ちてくるという有名な冒頭シーンは息を呑んで見入ってしまう瞬間です。最後はスタンディングオベーション!劇場が割れんばかりの拍手と熱気に包まれ、客席と出演者がひとつになる。これはやはり本場ブロードウェイでしか味わえません!

ネオンが消えることのないタイムズスクエア。このイメージが強すぎて、なんだかニューヨークは楽しいけれど疲れてしまいそうな街と思いがちですが、地下鉄で2駅程行けば、自然が溢れるセントラルパークが位置しています。またアッパーイーストを歩けば映画によく登場する高級住宅街が広がっているし、ブルックリンは若いアーティストが活躍するハイセンスな地区でもあります。またニューヨークは人種のるつぼ。アジア系もユダヤ系もアフリカ系も様々な人々が生活し、日本人の私が歩いていても、まったく違和感がありません。いつの間にか溶け込んでしまっています。様々な顔を持つニューヨークの街、まさに「自由の国・アメリカ」を象徴するようでした。(三橋)

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