列車に乗ってアメリカ大陸を横断(アメリカ)
先日、ユーラシア旅行社の「アメリカ大陸鉄道横断物語 15日間」のツアーより帰国しました。今更言うまでもないのですが、改めてアメリカは広い、と感じさせられました。それもそのはず、東海岸のニューヨークから西海岸のロサンゼルスまでは約4000kmも離れています。その広さ故にアメリカでは都市間の移動だけでも、ちょっとした旅行です。現在のように飛行機が主流となったのは戦後のことです。航空網は発達し、今では人々の移動の9割は航空機によるものだそうです。ですが、アメリカは総延長3万kmの鉄路を持つ鉄道王国ということも忘れてはいけません。時間は短縮、目的地までひとっ飛びの便利な飛行機もいいですが、急がず、ゆっくりその時間を使って移りゆく景色、小さな街並みなどを車窓から見ながらアメリカの広さを感じながら楽しむ。かつて誰もが憧れたアメリカの大地、新天地を求めた開拓者達は更なる夢や希望を持って西へと向かいました。私達も開拓者と同じように、東から西へ。今回のツアーのハイライトはそう、アメリカ大陸をアムトラックで横断することでした。
しかし、見どころはそれだけではありません。今回訪れる各都市(ワシントンDC、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、デンバー、サンフランシスコ)では半日の市内観光があり、車窓だけでない都市の魅力もご案内させて頂きました。その中でも、グループのツアーでは珍しいデンバーはとても新鮮でした。
先日、成田空港からコロラド州、デンバーへ、アジアから初となる直行便が就航しました。これでグッと近くなり、日本から訪れる人もずっと増えるのでは、と現地でも期待大でした。そんなデンバーはロッキー山脈の真東の高原に位置し、年間300日は晴れというサンシャインシティ。色んな呼び名があるこの都市は標高1600mの高地にあることからマイルハイシティ(1マイル=1600m)とも呼ばれます。日本でその名をよく耳にしたのは、多くのスポーツ選手がこの場を強化トレーニング地としていた事でしょうか。そんな都市だからか、皆がスポーツに情熱的。至る所でランニングやトレーニングをしている人々を見かけました。健康に対するこだわりが強い都市らしく、肥満の人もアメリカ一少ない都市、とガイドさんが言っていました。
アムトラックの駅の近くにはクアーズフィールドスタジアム(コロラドロッキーズのスタジアム)がありますが、そこはかつて野茂秀雄投手がノーヒットノーランを成し遂げた球場でもあり、一ファンとしてはその球場を見るだけでも感慨深いものがありました。その他、≪ロッキーマウンテンに湧く泉の澄んだ水で醸造しました≫がキャッチフレーズのクアーズ醸造所など、実は見どころ多いデンバーでした。
また、今回のツアーでは、各都市では自由時間を設けており、疲れた方はお休み頂くこともできますし、地元の地下鉄に自分で切符を買って乗車してみたり、博物館や美術館、夜にはジャズバーなどにだって行くことができます。全ての日程がびっしり詰まったものも良いですが、「行ってみたいな」と、色々調べてみたりするのも旅の楽しさの一つではないでしょうか?
もちろん、初めて行く知らない場所で、不安に思われる方もいるかもしれません。でもそこはご安心を。添乗員もご案内させて頂きます。一緒に歩きましょう!!(岩間)
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