芸術の街での白夜~サンクトペテルブルク~
先日、ユーラシア旅行社「ロシア九大世界遺産物語13日間」のツアーより帰国致しました。今回は、モスクワとサンクト・ペテルブルグの数多くの世界文化遺産を中心に、黄金の環と言われるロシアの古都市(ウラジーミル、スズダリ、ヤロスラヴリ・・・)を訪問します。
現在ロシアは白夜の時期。南極や北極に近い地方で夏に起こる現象で、真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない、奇妙な体験が出来るのです。
ツアー中も、夜の11時過ぎまで外は明るく、ついつい時間の経過がわからなくなってしまいます。
この時期、芸術の街・サンクトペテルブルクでは、「白夜祭」と言われる音楽祭が開かれます。1993年から行われており、もともと皇室の劇場として建設され、今も国を代表するオペラ、バレエの中心施設であるマリンスキー劇場で、オペラ、バレエ、コンサートなどを観賞します。
今回の出発日は、「白夜祭特別キャンペーン」にあたり、最後のサンクトペテルブルクの滞在日の夜に、ご参加者の方全員でオペラを鑑賞しました。「カラマーゾフの兄弟」という、ドストエフスキー原作の演目で、世界的に有名な指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ氏が監督を務めた作品でした。オペラだけでなく、オーケストラにも魅入ってしまい、大変貴重な時間でした。
本格的にオペラを鑑賞するのが初めての方も多くいらっしゃいましたが、歴史ある劇場で、今しか体験することの出来ない音楽祭に、皆様ご満足されていました。
日中は美術館や博物館で芸術作品を味わい、夜はバレイやオペラの観賞で優雅なひと時を過ごす。贅沢な芸術三昧が出来るのも、サンクトペテルブルクならではです。
1917年のソ連革命以後、首都はモスクワに移転されましたが、「ヨーロッパへ向けられた窓」と称された、西欧化の象徴として築かれたこの街は、今も帝政ロシアの歴史や当時の栄華を色濃く残す、魅力的な街です。「北のベニス」とも呼ばれるこの古都は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、訪れる観光客を引き付けてやみません。(飯野)
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