【共通テーマデー】食べ物で感じる秋の気配~ナツメヤシ~
暑い毎日が続く今月のテーマは、待ち遠しい秋にちなんで「食べ物で感じる秋の気配」。
中東や北アフリカなどイスラム圏の国々へ行く機会が多い私にとって、
秋の食べ物で真っ先に思い浮かぶのはナツメヤシです。
1年中食べられるので季節感があまりありませんが、
実は9~11月頃の秋が収穫期なのです。
昨年のちょうど今頃、まだ夏真っ盛りのチュニジアへ行きました。
サハラ砂漠の近くの町へ向かう道中、車窓から見えたオアシスを囲むナツメヤシの
木々にたわわ
に実がなっていて、稲が秋に頭を垂れるかのごとくぶら下がっていました。
その様子を見て「まだ暑い毎日だけど、着実に秋が近づいているなぁ」と感じたのを思い出します。
ナツメヤシは栄養が豊富で、砂漠で生活する人々にとって大切な保存食です。
また、今まさに期間中の断食月(ラマダン)においては、
毎日の断食時間が終わり、食事を取り始める前にまず胃に入れる大事な食べ物でもあります。
その味を例えるならば・・・干し柿に近いように思います。
そのまま箱に詰めて売られていることが多いですが、
最近は加工したジャムを中に詰めたナツメジャム入りクッキーとして
スーパーで売られているのもよく見かけます。
チュニジアのカイラワンという町では、ナツメヤシのペーストを使った
揚げドーナツのようなお菓子マクルードも見かけました。
さらに手が込むと、中の種を取り除いて代わりにアーモンドを詰めたものや、
チョコレートでコーティングされたものなどもあって、それぞれのおいしさがあります。
けれども、どこの国へ行っても地元の人々は「そのまま食べるのが一番!」
と言いますので、まずは手を加えていないそのままのナツメヤシを味わいたいものです。
同じように見えてもナツメヤシの種類は様々。なので国によって味が違うような気がします。
各国のナツメヤシ、果たして今年の出来はどうなのか?今から楽しみです。(江間)
【共通テーマデー】食べ物で感じる秋の気配
ろまねすく通信(フランス、イタリア、イギリス)
倶楽部ユーラシア~ポルチーニ(イタリア)
ぶらり秘境探検隊~巨大ロブスター(カナダ)
船の旅便り~柿(ヨーロッパ)
パゴタの国からミンガラバー~大豆せんべい(ミャンマー)
| 固定リンク
「世界の料理情報」カテゴリの記事
- 島国なのにグルメの代表はヘルシーな牛肉!(バヌアツ)(2017.10.26)
- チーズの香り漂う、トスカーナの田舎町、ピエンツァ(2017.09.12)
- 安くて、美味しくて、楽しい!北スペイン、バスク地方のバル巡り(スペイン、フランス)(2017.02.16)
- ハプスブルク家御用達?創業1569年の老舗パン屋さん(2016.08.03)
- 10日間、毎日がハイライト!豊かさを実感したイタリア(イタリア)(2016.05.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント