ケロシン灯ってご存知ですか?(ユーラシア旅行社で行く!ウクライナ・モルドバ・ベラルーシツアー)
先日、ユーラシア旅行社のツアー「東欧の秘境、ウクライナ・モルドバ・ベラルーシ三カ国紀行」へ行って参りました。 3か国のなかで、興味深いもの『ケロシン灯』なるものをポーランド国境のすぐ近くの町ベラルーシのブレストにて見ました。
ケロシンとは“灯油”のことで、現在でもキャンプのランタンでケロシン(灯油)が原料となるものが使われています。しかし街灯となると1800年半ばに発明され、それまで使われていたガス灯やオイルランプに比べ燃料が安く、また蝋燭よりも火力があり普及したものの電気の普及に伴いケロシン灯やガス灯は見かけないものとなりました。そのような現代でいまでも現役で実際の生活の中で使われているケロシン灯は、欧州においてはここベラルーシのブレストとポーランドのゴルリツェの2か所だけと言われています。
ブレストではショッピングストリートの一部に、ケロシン灯を設置しています。3,4年前から町興しの一環として始めたもので、基本的には夏でも冬でも毎日日没になると、ケロシン灯に火をつけに一人の男性がハシゴを持ってやってきます。ケロシン灯に火をつける作業は誰にでも出来るものではないので、ブレストでは一人の男性しか点けることができません。そのため、その男性に用事があったり病気だとケロシン灯に灯りが灯らないとか。
夜、暗くなってからケロシン灯が灯る通りとそこまで歩いてきた白熱灯で照らされた道との明るさの違いには驚きました。断然、白熱灯の方が明るく、ケロシン灯の道は比べてしまえば薄暗いのですが、1800年代半ばに発明され使用されていたケロシン灯の明るさを現代で見て比較できたことは貴重な体験でした。そして当時としてはこの明るさが、恐怖と不安になるような真っ暗な夜道を照らす貴重な灯りだったのだろうなぁとしみじみと感じ入ることができました。(高橋)
| 固定リンク
「中欧・東欧情報」カテゴリの記事
- 「トリュフ料理に舌鼓を打つ!!(クロアチア)」(2017.12.13)
- 地元の人に愛される!クロアチアのミケランジェロが残した、“生きた”世界遺産(2017.11.22)
- 知る人ぞ知る、クロアチアのミニ・プリトヴィッツェで癒しのひと時(2017.11.17)
- 青空と雪山、黄葉に囲まれたコーカサスの仙境、ジョージア・スワネティ地方(2017.11.14)
- ヨーロッパ一美しい、クロアチアのミロゴイ墓地へ(2017.11.09)
コメント