シチリア、バロックの街々と名物チョコレート(ユーラシア旅行社で行くイタリアツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「シチリア大周遊12日間」より帰国致しました。
文明の十字路といわれるだけあって、3000年もの長きに渡り、いくつもの民族が往来したシチリア。そこには、歴史が重なり合い各文化と伝統がうまく融合し現代に残っています。「なんて豊かな島なのだろう!」添乗でシチリアを訪れる度に新たな発見があります。
今回は、バロックの街々と名物チョコレートの魅力を再発見しました!シチリア東南部に位置するノート渓谷には世界遺産に登録されているバロックの小さな街々が点在しています。街の起源は古いのですが、17世紀にエトナ山の大地震による甚大な被害を受けた後、当時流行していたバロック様式を積極的に用いて多くの教会や邸宅が見事に再建され、街は生まれ変わりました。バロックの建築物はいずれも、優しいハチミツ色の石が用いられ華やかな彫刻が目を引く、美しい街並みを形成しています。
ツアーでは、春の花絨毯でも有名なノート、谷間に張り付くように家々が立ち並ぶラグーサ、そして珍しいチョコレートがあるモディカを訪ねました。モディカにチョコレートが伝わったのは、スペイン領時代のこと。新大陸に進出していたスペインは現在のメキシコに存在したアステカ王国の人々よりマヤ文明から伝わるという古いチョコレートの製法をこの地にもたらしました。
口に入れると何とも不思議な食感。なんでも、カカオと砂糖だけを使って低温で作っている為、カカオの香りがしっかり残り、砂糖はシャリシャリとした食感をもたらしているのだとか。イタリアでもなかなかお目にかかれない、シチリア、モディカのチョコレート。久し振りに口にして、改めてその豊かな風味に驚かされました。トイレ休憩中に見つけたこのチョコレート。カカオバター等が含まれていない為、溶けづらいので、旅の途中のお土産として買っていらっしゃるお客様も多くいました。谷合の小さな街、モディカ。ちょっとした、名物を見つけた甘くて嬉しい思い出が残りました。(帯津)
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