日本で感じる世界規模の大自然、屋久島(ユーラシア旅行社で行く屋久島ツアー)
屋久島には、大きく分けて「スギの森」と「コケの森」があります。
「スギの森」は縄文杉に代表される屋久杉が生い茂る森で、「コケの森」はまるで映画『もののけ姫』を彷彿とさせる、一面が苔で覆われた森です。
本日は「スギの森」での縄文杉トレッキングをご紹介します。
まだまだ夜が明けきらない中、登山口に「イチニッ、イチニッ」と掛け声が響き渡っていました。
これから始まる、長い長いトレッキングに向けて準備体操をしっかり行いながら、集まっている人々は不安の色が隠し切れません。
しかし、やはり歩き始めないことには終わらないということで、腹をくくっていざ出発!
まずはしっかりとしたトロッコ道を、躓かないようにひたすら歩きます。
全行程で10数時間に及ぶトレッキングコースのうち、大部分はこのトロッコ道。
かつて杉を切り、運び出す際に実際に使用されたトロッコ道です。
歴史を感じながら、一歩一歩踏みしめていたのもつかの間、次第に重くなる足に感慨にふける余裕もなくなっていきます。
途中、大正から昭和まで杉伐採の拠点となった集落を経由します。
こんな深い森の中で生活をしていた人々の生活に思いを馳せる時間もほんの僅か。
熟練の縄文杉ガイドさんたちは、休憩時間を含め、確実に我々を縄文杉まで連れていって戻ってこれる時間を計算して、休憩時間を設定します。
そのペース通りに進めないと、最終的に暗くなってしまい、断念せざる得ない観光客もいらっしゃるそうです。
トロッコ道を延々と歩いた先からは、いよいよ登り坂スタート。ここからは辺りの景色も「杉の森」らしくなってきます。まずはハート型で有名な「ウィルソン株」、縄文杉発見までは最大とされていた「大王杉」などなど、ついついペースを緩めて写真を撮りたくなる景色ばかり。
そして、いよいよ近づいてきた縄文杉。
姿は見えずとも、そのオーラが辺りにヒシヒシと伝わっていました。
最後の階段を踏みしめて、デッキに出れば、推定7000年ともされる「縄文杉」とご対面。その圧倒的な存在感は、眺めているだけで身体に力が沸いてくるようでした。
「屋久島は様々な“みどり”が感じられる島」という言葉を屋久島で耳にしました。深緑、黄緑、若葉色、苔色...。木々や苔が魅せる様々な緑は優しく我々を包んでくれるようでした。(吉村)
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