海で感じるもうひとつの歴史(ユーラシア旅行社で行く船旅)
先日、ヴェネチアを出航し、ドヴロブニク(クロアチア)、ギリシアのコルフ島、サントリーニ島、アテネ、カタコロンを巡り、ヴェネチアに戻る、ルートを辿るクルーズの旅より帰国しました。
今回、私たちが通ったルートは、クルーズでも人気の航路。旅を通して感じたことは、その事情は昔も今と変わらないのだということ。都市国家だったヴェネチア、ドヴロブニクをはじめ、海と共に生きてきた街々の歴史と文化を感じる場面が多々ありました。
また、船ならではの訪問地もクルーズの旅の魅力のひとつです。例えば、コルフ島。ここはイタリアに最も近いギリシアの島で、アドリア海とイオニア海の境界となる島です。豊かなアドリア海に入る前に、必ず通らなければならない場所。歴史の本にも幾度となく登場するこの島を、是非この目で見たかったと仰っていたお客様の言葉が印象的でした。陸とリンクしながらも、海では、また違う別の歴史が展開されていたことを実感させられました。
そして、もうひとつ。今回忘れられない思い出が、船のスタッフとのひとときでした。通常、船での夕食時には、決まったテーブルで、決まったウェイターが給仕してくれます。彼らの仕事ぶりはまさにプロフェッショナル!「チョット、チョット」「アノネ、アノネ~」と知っている(日本人にうける)日本語を使い楽しませながらも、それぞれの注文に的確に応じてくれます。「これには醤油かな~」なんて話をしていた翌日、テーブルの上に醤油が用意されていたのには大変驚かされ、同じサービス業に就く者として、頭が下がる思いでした。
船によって、スタッフの雰囲気は全く異なります。今回の船は、ブラジル出身のスタッフが多く、3日目に行われたウェイター達によるウェルカム・レセプションでは、ブラジルの音楽でダンスを披露してくれました。これには、全乗客がノリノリ!私たちもナプキンを振り回し応戦(?)しました。
そして、最終日。この日の夕食では、最後にスタッフ全員で「オーソレミヨ」を大合唱してくれました。彼らのサービス精神とその結果は、ひとりのお客様が直後に発された「しょうがない、また来てやるかっ!」という言葉に、集約されていたような気がします。(弥永)
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