実りのイランで味わう秋の味覚(ユーラシア旅行社で行くイランツアー)
先日、イラン・イスラーム紀行から帰国いたしました。
私が訪れた10月の下旬といえば、日本では新米が収穫され、果物や野菜が豊富に実る季節。イランでも旬の果物や野菜が食卓に並び、「実りの秋」を実感できる旅となりました。
皆様、イランの食に対するイメージはいかがでしょうか。実際、お客様にイランに行かれる前の「食」に対するイメージを聞くと「単調であまりおいしくなさそう」というお声をよく聞きます。
実は、イランは日本と緯度がほとんど変わらず、気候も日本と似ており中東では珍しく春・夏・秋・冬と季節をはっきりと分けることができる国です。また、イランは都市の標高差が激しく、海抜0Mのところもあれば、首都テヘランは標高1600Mもあります。そのため、日本の4.4倍の広さの国土には地域の特徴を生かして、各季節で様々な作物が栽培・収穫され、食卓には常に新鮮で旬の料理が並びます。
私が訪れた時期はザクロがちょうど収穫される時期で、街の至る所で真っ赤なザクロが販売されていました。大きさも日本で見るものとは2周り以上も大きく、ぎっしりと入った果肉は食べるだけでおなか一杯になってしまうほど。お約束ともいえる、ザクロ特有の果実が手を赤く染めてしまうこともこの大きさなら納得してしまいました。旬のザクロは、酸っぱさの中にほんのり甘みがあり、そのまま食べてもよし、絞って新鮮なジュースにして飲んでもよしと、お客様も旬だからこそザクロそのもの味を楽しまれていました。
旬の食材はザクロだけではありません。イランでは新米を食べることも出来ました。降水量が少ない砂漠気候の南部に比べ、カスピ海沿岸では降水量が多く稲作も行われ、北部に行くと美しい棚田も見られるイラン。お米は「チェロウ」という湯取り法で調理し、副食品のケバブや魚のフライと一緒に食べます。食卓に置かれている「ソマーグ」というシソのようなすっぱい味のふりかけをかけるのがイラン流。お米もほんのり甘く、身近なところに秋を実感しました。
その他にも、食料自給率がほぼ100%のイランでは採れたての新鮮な野菜、不思議な甘いレモン、ニジマスやなどの魚料理など、毎食どんなメニューが出るのかわくわくした日々でした。
最後はイラン国内ではテヘランの空港でしか売られていないイラン産キャビアを買って、皆様無事にご帰国。ご旅行の楽しみの一つであるお食事。中東のお食事が不安な方もいらっしゃると思いますが、イランでのお食事は美味しく頂けると改めて思ったイラングルメツアーでした。(三浦)
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