【共通テーマデー】旅先で記憶に残った色彩;シーラーズのローズモスク(ユーラシア旅行社で行くイランツアー)
このモスクは19世紀末にシラーズを統治していた、ナシル・アル・モルクの名にちなみ、1887年に完成しました。
この美しい寺院が個人によって、作られたことが驚きです。このモスクは、これまでのモスクの常識を打ち破ったことでも知られています。通りに面した入口は、一見すると間口がせまいなという印象をうけます。近づいてみると、可愛いピンクのタイルが目に飛び込んできます。シラーズのシンボルである薔薇を描いたタイルが一際目を引きます。
別名ローズモスクと呼ばれている所以です。
建設当時、モスクのタイルと言えば青、黄色、緑の色であり、赤やピンクの色が使われることはありませんでした。その為、当時は受け入れられなかったそうですが、現在ではその美しさから多くの人々に親しまれているシラーズの名所となっています。
入口から中にはいると一転、広々としており中庭になっています。中央には池があり、四面を取り囲む建物の薔薇色のタイルと青空のコントラストが美しい。右側の建物は、西の礼拝堂です。この礼拝堂にはステンドガラスが使われています。これも当時では非常に珍しいことでした。中庭側の壁は一面ステンドガラスがはめ込んであるのを確認しワクワクしながら、扉を開けて中に入ると思わず感嘆の声を上げてしまいました。
まだ日の光が低い午前中は、光がステンドグラスに差し込み色とりどりの陽光で絨毯や柱が染まり照らし出され、息を飲む美しさなのです。正に光の洪水です。ステンドグラスが綺麗な教会など、今まで見たことがありましたが、ここまで印象的に使われている建物はここをおいて他にないと感じました。
というのも、ステンドグラスが低い位置に配置されており、礼拝堂もこじんまりとしているので、建物内全体に色彩豊かな光が降り注いでいるのです。
床に敷かれたペルシャ絨毯に浮かび上がる薔薇の模様のアーチは格別の美しさです。
また、柱から天井のアーチの曲線と、天井のモザイクのコントラストも特筆ものです。カメラでこの美しさを切り取ろうと色々なアングルで写真を撮るのに夢中になってしまいました。
そして人物を入れて写真を撮るのもお勧めです。
ステンドガラスから降り注ぐ光を受けながら、被写体になってみると、なんとも幻想的な写真が出来上がります。
イランではナシル・アル・モルク・モスクの他にも美しい庭園、モスクが数多くあります。旅すれば、忘れられない色彩に沢山出会えること間違いなしです。(野川)
【共通テーマデー】「旅先で記憶に残った色彩」
| 固定リンク
「中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事
- 技術の高さに感動の連続!イランの“古代のダム”へ(2017.12.19)
- 総面積四国の約半分!小さい島ながら歴史がつまった魅力あふれるキプロス島へ(2017.10.11)
- 3年ぶりの訪問!豊かな大自然と伝説の地へ(東トルコ)(2017.07.12)
- ツアー再開!4年振りにアルジェリアへ(2017.05.12)
- イランの新たな世界遺産を訪ねて(2017.04.06)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント