2014年1月22日 (水)

氷河だけではないパタゴニアの魅力(ユーラシア旅行社で行く!パタゴニアツアー)

Photo先日、ユーラシア旅行社の「最果ての街ウシュアイアとパタゴニア・ハイライト11日間」より帰国しました。地球の裏側、アルゼンチンの南緯38度から55度に至る1800キロの南北間。面積は日本の2倍の広さのパタゴニア。今がベストシーズンのパタゴニアには世界中から沢山の人が訪れます。風光明媚な湖沼地帯にクライマーの聖地、フィッツロイが聳えるチャルテン。最南端の街、ウシュアイア。そしてツアーのハイライトでもあるモレノ氷河とその魅力は計り知れません。今回はそんな観光地とは別の裏観光地!?をご案内します。

Photo_2それはRoute40。国道40号線のお話です。この40号線、アルゼンチンではとても有名な道路でもありまして、ボリビアとの国境の街、ラ・キアカからマゼラン海峡の西の出口ヴィルへネス岬まで続く全長4895kmの世界で最も長い道路の一つとも言われています。通過する州は11州あり、23本の橋、13の湖及び塩湖、20の国立公園及び自然保護区をも通り過ぎるのです。そのほんの一部、チャルテンへ向かう道の途中に立ち寄るカフェ。一見、どこにでもあるカフェなのですが、実はここ、レオナ・カフェというパタゴニアの歴史あるカフェなのです。  

1890年代、多くの入植者が羊と共にやって来て羊を育てる為の土地に最適と目を付けた場所。ビエドマ湖とアルヘンティーナ湖との間に広がる土地。ここは気候もさほど厳しくないので羊の放牧にはうってつけ。ところが一つだけ問題がありました。それはビエドマ湖からアルヘンティーナ湖へと流れ込むレオナ川。この川のために、この土地は陸の孤島となっていたのです。それまで橋がなかった時代、ここにビジネスを見出した人がいました。川幅が狭くなるちょうど川の中間点に渡し船を出して、羊を売りに行く牧童たちを渡してあげるという新たな商売。さらに、羊は万単位ですので、一日では渡りきれません。そんな時にはお宿も用意しましょう、と出来たのがレオナホテルでした。その後は繁盛、繁盛、大盛況だったのは言うまでもありません。が、しかしそれも近代に入り羊毛の値段の下落、羊飼いにとって厳しい流れとなり転職する人も後を絶えず、また川にも橋が架けられレオナホテルは廃館となってしまいました。では今は!?これがそのカフェなのです。ホテルは国道40号線の途中の休憩所として再オープンしたのです。これだけでも歴史を感じますが、こんなエピソードも。ポールニューマンやロバートレッドフォードが主演した映画「明日に向かって撃て」のモデルとなったあの銀行強盗の3人が逃亡中にこのレオナで休養していたそうな・・・。

Photo_3氷河や湖だけでないパタゴニアの裏観光もなかなか魅力的だとは思いませんか?訪れる事がありましたら是非、レオナカフェのレモンケーキを食べてください。格別です!!(岩間)

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