象の鼻!?ハルツーム!(ユーラシア旅行社で行くスーダンツアー)
スーダンは、日本の約5倍、186万㎢の面積の広大な面積に対して人口は現在約3720万人と日本の約3分の一程度です。約7割の方がイスラム教を信仰しており、約2割がキリスト教、土着宗教は若干数のみだそうです。主要産業は、主に林業、原油、農業ですが、最近では、観光業も徐々に増加しつつあるそうです。しかし、現在失業率が25%~30%もあり仕事に就けていない人々が多いという問題も抱えています。
スーダンには、かつての繁栄を極めたクシュ王国時代のピラミッド群や遺跡群が多く残っており、スーダンの魅力の多くを占めているとも言えますが、ピラミッドや遺跡だけではなく、首都のハルツームも見所は多数ありますので、今回はハルツームについてご紹介させて頂きます。
ハルツームは、通常のコースでは旅の最後に2泊し、旅の疲れを取りつつ、街の主要な観光箇所を訪れるのですが、ツアーでは、カリマ~メロエと砂漠地域をずっと旅して来るので久しぶりの近代的な建物が密集しているハルツームに入ると、タイムマシーンで一気に近代へ入ったような感じさえします。1980年代に約50万人であった人口は、現在では約400万人まで増加し、国の総人口の約10分の1もの人々が生活をしています。
1820年にモハンド・アリーによって建設された町は、ナイル川の航路の港として繁栄していきました。街は、北ハルツーム、オムドゥルマン(旧市街)、新市街の3つのパートに分かれています。見所も集中していて、スーダンの遺跡からの出土品を展示した国立博物館や、スーダン最大のスークのオムドゥルマンスーク、更には、世界最長のナイル河の支流である青ナイルと白ナイルの合流点をボートクルーズにて見ることも出来ます。余談ですが、この合流点を上から見ると、曲がっている為、「象の鼻」とも呼ばれているようです。
所々、ゴールドをあしらったアラブ風の曲線を用いたビル群や、大通りには多くのレストランやお店が立ち並び、カフェや川沿いでチャイを飲みながら、語らい合っている多くの人々から生活を垣間見ることもできます。スーダンの人々はとてもチャイが好きで、場所と暇さえあればチャイをします。現地の方にとっては、チャイを飲むということが非常に重要なことのようで、情報交換の場であったり、友人や恋人、家族との語らいの場所でもあるようで、彼らの生活に密着した欠かせない物なのです。このように、様々な角度から楽しめるのがハルームの魅力ではないかと思います。(井手)
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