世界遺産ミルフォードサウンド内に1泊しました!(ユーラシア旅行社で行くニュージーランドツアー)
ミルフォードサウンドは、タスマン海に面した大小多くの入り江のうち、最も有名なフィヨルドです。氷河によって削られた岸壁と、降雨量が多い地域だからこそ優雅に流れ落ちる数々の滝、ペンギンやアザラシ等多くの野生動物と野鳥、自然の姿を堪能できる観光地です。
通常のツアーでは、早朝にクイーンズタウンのホテルを出発して、昼過ぎにミルフォードサウンドのボート乗り場に到着し、昼食を船内で食べた後、5時間かけてクイーンズタウンへとんぼ帰りという慌ただしい行程です。もちろん楽しめるという点では、日帰りでも十分に魅力を堪能できますが、ミルフォードサウンド内に停泊する「マリナー号」に1泊すると満足度は増大!した様子をご紹介します。
朝はゆっくり9時過ぎにクイーンズタウンを出発、そして午後3時過ぎにミルフォードサウン
の船乗り場に到着しました。ツアーバスは1台もなく、個人旅行のお客様がちらほら居るばかり。そして16:30頃出航したのが、ミルフォードサウンド内に1泊する有名なマリナー号。夕刻は、クルーズしながらアクティビティに参加。ボートに乗り込み、氷河が創り出した峻険な岩肌を目の前に、静かな海を漂います。料理にも定評があるマリナー号の夕食のバイキングは、シーフードたっぷり、豪快なお肉等のメニュー。舌鼓を打った後は、日が沈むフィヨルドを眺めながら就寝です。
そんな中、深夜、外で「ギャー!ギャー!」「バシャーン」という音で目が覚めました。大雨が降っているのかと思い、恐る恐る部屋の外に出ると、船の周りにはカモメを始めとして海鳥たちが空を舞い、そして海を見つめると巨大な物体が悠々と泳いでいます。サメ!?と恐怖心を覚えたまま眺めていると、それはオットセイ。彼らは夜間に餌をとる為、エビやイカなどの魚を取りに泳ぎ回っています。透明度が高い為、動きがしっかりと目に見えます。また、空を見上げると美しい天の川が出ていました。
翌朝、乗船客が1階のデッキに集まっているので覗いてみると、昨晩出会ったオットセイたちがデッキで寝ていました。そして、そのままフィヨルド内を航海し、静かな朝は過ぎていきました。1泊するからこそ、時間によって刻々と変化するミルフォード内の雄大な大自然、驚くべき自然の生態、あと3泊ぐらいしたい、と思わせる二度と同じ時間が来ない唯一無二の地球の素顔がそこにありました。
現地のガイドさんが言っていました。ニュージーランドは1ヶ国で地球全土を訪れることが出来る国です。氷河、美しき湖、アルプス顔負けの峻険なる山々、火山地帯、温泉、屋久杉のような森林、熱帯雨林、1ヶ国でスイスもパタゴニアもアイスランドもアメリカの国立公園も訪れられるようなコンパクトな国。16日間、地球の息吹を感じてきました。(坂岸)
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