優しい笑顔いっぱいの、ベトナム、ラオス北部の少数民族を訪ねて(ユーラシア旅行社で行くアジアの少数民族に出会うツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「ベトナムとラオスの少数民族の村々を巡る旅 11日間」の添乗より帰国致しました。ベトナム、ラオスの北部は山岳地帯。そこには今でも、昔ながらの農耕で暮らす少数民族の人々が多く暮らしています。今回は、ベトナムの首都ハノイからラオス国境を陸路で越え、両国でたくさんの優しく素朴な笑顔に出会うことができました。
旅の前半はラオスの小さな村々を訪ねて回りました。ラオスには49もの少数民族が暮らすといいます。訪れた村では農耕に加え、織物をして生計を立てていることが多く、各民族によって、色や布に施した刺繍に個性が表れます。たくさんの少数民族の方々に出会いましたが、特に印象深かったのは、藍染めに刺繍をした民族衣装の「ヤオ族」、ロウケツ染めの生地を使う「青モン族」です。
バスで移動中、「ヤオ族」の人々がちょうど集まって刺繍をしていたのでバスを下り立ち寄ると、嫌な顔ひとつせず、私たちを迎え入れてくれました。おまけに、花嫁衣裳まで着てみせてくれ、皆で一緒に写真を撮ったり和やかな時間を楽しみました。「青モン族」の村では、突然の訪問にも関わらず、家の中に入れてくれたり、ロウケツ染めの作業を見せてくれました。日本人の私たちからすると、何十年も前の日本?を想像させるような生活が営まれていて、これらの村々までたどり着くには街からそれなりの距離があります。まだまだ整備の遅れた道をバスで移動してこそ出会える風景です。
陸路で国境を越え、旅の後半はベトナムに入ります。日常から民族衣装を着ていることが多く、興味深かったのは農作業の時も立派に刺繍がされた民族衣装でいることです。鍬や天秤を持ち、田畑へ向かう姿、畑の中で作業をしている姿を見た時は驚きました。少数民族の人々は土日に開かれる市場へ、農産物などを売り買いに出かけます。訪れた市場ではいくつもの異なる民族の人々が来ており、カメラのシャッターを押すのが止まりませんでした。
車窓からは、幾重にもなる棚田の美しい風景。
田んぼには鴨が親子連れで泳ぎ回り、水牛は
健気に畑を耕しています。お客様の言葉が心に残っています。「現代の日本で物が豊かな都会の生活、かたや物質的には最小限かもしれないが自然が豊かで穏やかに暮らすラオス、ベトナムの小さな村々。どっちを取るか・・・」「うーん。」答えは出ませんでしたが旅の僅かな期間だけでも、そのような生活を垣間見、優しくフレンドリーな人々に出会うことができたのはとても貴重な体験となりました。(帯津)
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