蛍の季節に五島列島で教会巡り(ユーラシア旅行社で行く五島列島ツアー)
先日、「蛍の季節に行く 五島列島巡礼の旅」の添乗より戻りました。ツアーでは、長崎県にある九州最西端の五島列島の中で、上五島、奈留島、久賀島、福江島と北から南へ移動をしながら、じっくり島の見どころをまわります。
今回は蛍の季節ということで、上五島で相河川の蛍まつりにご案内。駐車場から真っ暗な田舎道を歩いて小川にかかる橋へ行き、橋から小川沿いの草むらにチカチカと光る蛍の群れを眺めます。聞こえる音は蛙の大合唱のみで、自然に包まれた幻想的な光景に心が癒されました。
五島列島の見所といえば、長崎県内にあるキリスト教関連施設を含めて「ユネスコ世界遺産暫定リスト」にもなっているキリスト教会群。五島列島内には50ものもの教会があり、現在も地元の人々の信仰に支えられ、多くの教会がまだ現役で利用されています。長崎で多くの教会を建てた人物に鉄川与助という人物がいます。彼はクリスチャンではなく、仏教徒なのですが、建築家として素晴らしい教会を数多く残しています。彼の立てた教会も初期のものから様々な試行錯誤を繰り返し、成長していく様をみるのもとても興味深いものでした。ヨーロッパなどで見る教会とは一味異なり、柱に木を使用していることから、教会全体がやさしい雰囲気となり、鮮やかなステンドグラスからもれる日の光が教会内を照らし、とても美しい。世界各国の様々な教会と比較してみても、日本人の心響く温かみを持っているように思われます。
また、日曜日の朝にはミサも見学しましたが、一体どこから来たのだろうと思うほどの村の人が老若男女ミサに参加され、教会の椅子はほぼ埋っていました。女性は白いベールをかぶり、熱心にお祈りを捧げる空間はまるで外国のようでした。特に5月はマリア様の月でもあり、朝に夕に毎日のようにそれぞれの教会でミサが行われているそうです。1549年にキリスト教が日本に伝えられ、その中心は長崎でした。その後のキリスト教の弾圧により人々は隠れキリシタンとなり、何千人もの人が五島へと移り住みました。それから今日まで、ずっと受け継がれてきたキリスト教の厚い信仰を肌で感じることができました。
素晴らしい教会群とそれを支える人々の深い信仰心に非常に感銘を受けました。(前田)
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