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2014年7月

2014年7月31日 (木)

山あり、海あり、ワインあり!北イタリアに恋して(ユーラシア旅行社で行くドロミテツアー)

 先日、ユーラシア旅行社の「ドロミテ、湖水地方とリヴィエラの真珠チンクエテッレ~アオスタ・チェルビニア編~ 12日間」のツアーのより帰国しました。今回の旅では残念ながら、ドロミテ地方やチェルビニアでは曇りだったため、モンブランやマッターホルンの山頂を眺めることはできませんでした。ただ、7月にも関わらず雪がちらつく展望台に立った時は、神々しい山の厳しさを実感し、貴重な経験となりました。一方、海側では気温35度になることもあり、リゾート気分満点!船や列車での移動は窓から目が離せませんでした。

ドロミテ旅行,ドロミテツアー

 さて、北イタリアというとイタリアン・アルプスということで、山のイメージが強いかと思いますが、見所はそれだけではありません!実は、海・湖・食・歴史的な街と様々魅力があるのです。
 なんといっても注目は、2014年新世界遺産として登録されたばかりの「ピエモンテの葡萄畑の景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート」です。トリノを州都とするピエモンテ州の南部は、トスカーナと並ぶイタリア屈指の高級ワイン産地で、見渡す限りのブドウ畑が続く丘陵地帯があります。バローロやバルバレスコといった質の高いワインは世界的に有名で、ご存知の方も多いでしょう。ツアーでは、「イタリアワインの王様」と言われるバローロを生み出す、バローロ村に立ち寄りました。目抜き通りにはエノテカ(ワインショップ)が並び、試飲もできるというまさにワイン天国。ブドウ畑の見えるレストランでバローロワインを使ったリゾットを食す瞬間は、まさに至福の時です。

ドロミテ旅行,ドロミテツアー

 そして世界のお金持ちが集うという別荘地ポルトフィーノや、歴史あるリゾートホテルが建ち並ぶサンタ・マルゲリータ・リグレでは、イタリアの休日を肌で感じることができました。サンタ・マルゲリータ・リグレはジェノヴァの有力貴族の一つフィエスキ家の領地として発展し、サルディニア王国に組み込まれた中世からの歴史あるリゾート地です。浜辺で日光浴をしたり、オープンカフェで話し込む人々という、バカンス命のイタリアらしい風景とたくさん出会いました。また、ポルトフィーノの教会では結婚式の飾りつけもあり、家族が集うバカンスシーズであることを実感するとともに、どんなセレブなんだろう?と思わず考えてしましました。

ドロミテ旅行,ドロミテツアー

 魅力尽きないイタリアと言いますが、北イタリアの旅はそのことを再認識させてくれます。イタリア人のバカンスのように一ヶ月…とまではいきませんが、毎年でも通いたくなる私の大好きな場所です。(坂田)

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2014年7月30日 (水)

日本海絶景列車リゾートしらかみを堪能する(ユーラシア旅行社で行く日本ツアー)

先日ユーラシア旅行社の「木漏れ日の白神山地ハイキングと日本海絶景列車リゾートしらかみ4日間」に同行しました。
丁度私たちが訪れた時は、深緑の美しい時期でございました。
ハイキング中は少し汗ばむくらいの陽気でしたが、
ツアーのタイトルの通り、木漏れ日がキラキラと美しく、
白神山地をたっぷり堪能することが出来ました。
白神山地旅行,白神山地ツアー

最近日本の各種メディアで、「絶景」ブームとなっていますが、
今回は最終日に絶景を日本海の海岸線の美しい「絶景」列車にご乗車いただきました。
某インターネットの「今一番乗りたい列車ランキング」では、
堂々の第二位になったのがこの五能線です。
(第一位は三陸鉄道でした。)

五能線は青森県・川部駅と秋田県・東能代駅を結ぶ全長147.2km、で、
一度は乗ってみたいローカル線として全国的に人気を集めています。
特に人気の風景は、奇岩と日本海の組み合わせ!
ツアーではウェスパ椿山駅から新青森駅まで乗車しましたが、
車掌さんが美しい景色の度にアナウンスをしてくれますので、
うっかり見逃すことはございません。
また、途中で津軽三味線の奏者が乗り込んで、
イベントスペースで生演奏をしてくれるというサービスつきです。
(社内全体に放送されるので、車両を移動しなくても、三味線の音色に耳を傾けることが出来ます。)
駅弁を買ってお弁当を食べながらゆっくり流れゆく景色を眺めるのも乙です。

鉄道からの風景がお好きな方、絶景がお好きな方。
是非この機会にご検討下さいませ。(霍間)

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2014年7月29日 (火)

フランス・スペイン国境にそびえる山々、ピレネー山脈(ユーラシア旅行社で行くハイキングツアー)

 先日ユーラシア旅行社の「美しきピレネー山脈横断」のツアーから帰国いたしました。ヨーロッパ大陸の西の端を大西洋から地中海にかけて約400kmに渡って連なるピレネー山脈。古くはその堅牢な山肌自体が天然の防壁となり、アラビア半島からアフリカ北部へと勢力を拡大してきたイスラム教徒達の勢力拡大を大いに阻みました。フランス最古の愛国歌として名高いフランク王国とイスラム帝国との戦いを描いた『ローランの歌』の舞台は、正にこのピレネー山脈だと言われています。

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 今ではフランスとスペインとの天然の国境線となっているこの山脈は、実は氷河が造りだした壮麗な圏谷や珍しい高山植物が見られることで特に欧米で人気のハイキング天国!日本ではようやく注目されはじめたところなので、ツアー中ほとんど他の日本人には出会いませんでした。
 フランスとスペイン両側からピレネーを楽しめるこのツアー、国境でのパスポートチェック等は行われていないので出入国はバスで一瞬、わずらわしさは欠片もありません。陸続きのはずですが、何となくフランス側はエレガントに美しくスペイン側は大らかで明るいように感じられるのはやっぱり住む人々の気質のせいでしょうか。国境越えをしたポルタレット峠でフラワーウォッチングをしていると、自分の足元はスペインなのに、目の前に迫る優美な山はフランスという不可思議な光景を目にすることもできます。

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 所々でガイドさんが言う「この谷を真っ直ぐ何時間か歩くとスペインよ(フランスの景勝地ゴーブ湖に行く途中で)」、「この圏谷の裏側がスペインね(フランス屈指の圏谷ガヴァルニーにて)」、「あの尾根を登って行けばフランスに着く(スペイン側アラ川沿いブハルエロのハイキング中に)」という言葉が、島国日本からやってきた私にはとても新鮮に感じられました。(三輪)

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2014年7月25日 (金)

中世にタイムスリップ!プロヴァンの中世祭(ユーラシア旅行社のフランスツアー)

先日、「パリの休日と麗しのイル・ド・フランス 9日間」より帰国しました。
今回は、プロヴァンという街で「中世祭」を見学してきましたので、
その様子をレポートしたいと思います。

パリから南東に90キロ程の場所に、プロヴァンはあります。
頑丈な城壁で街をぐるっと囲んでいて、中世の雰囲気がごっそり残された街です。
駐車場でバスを降り、門をくぐって城壁内の旧市街に入って行くのですが、
中世祭が開催される日だけは旧市街に入るのに入場料がかかります。
ただ、中世の衣装を着飾ってきた人は、
その入場料が半額になるという制度があるので、
プロヴァンの市民はもちろんですが、
パリやパリ近郊から日帰りでやってくる人々は皆、
好きな衣装を着てやって来ます。

フランスツアー

甲冑服の男性もいれば、貴族風の衣装の人、
田舎風の衣装の人、剣を持った子供など、
中世の衣装と言っても千差万別で、
彼らが列をなしてパレードをする時間帯には、
衣装を着た800人もの人々に圧倒されてしまいました。
また、旧市街の道には露店がびっしりと並んでいます。
ハチミツやバラジャム、パンなどのローカルフードや、民芸品や絵画など、
なんでもあります。

そして、祭のハイライトは騎士のショーです。
とてもわかりやすい勧善懲悪のストーリー仕立てのショーで、
悪役が登場すれば子供達からブーイングの声が上がり、
悪役から逃げ惑う役に対しては
「背後に気を付けて!」と観客から声が上がっていました。
演者たちは皆、アクロバティックに馬を操り、
走る馬の背で姿勢を変えて逆さまになってみたり、
立ち上がったりしてくれるので、歓声がやむことがなく、
また、セットにも落とし穴などの仕掛けがいろいろとあって楽しませてくれました。

フランスツアー
プロヴァンでは、中世にタイムスリップしたかのような、
不思議な時間を過ごしたような気がします。(飯岡)


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2014年7月24日 (木)

密猟撲滅を願って・・・(ユーラシア旅行社で行くケニア・タンザニアツアー)

先日、ユーラシア旅行社企画「ケニア・タンザニアと樹上ホテル12日間」の添乗より帰国致しました。この2ヶ国を訪れるほぼ全ての観光客が行うであろうこと、それがドライブサファリです。
今回も多くの国立公園や自然保護区を訪れ、私たちもゲームサファリを堪能して参りました。ライオンのカップル、チーター、ハイエナなどの肉食動物や、カバ、キリン、シマウマ、ヌー、ゾウ、バッファローなどの草食動物など・・・。
守られている動物園とは全く違った、厳しい自然の中に生きるたくましい動物たちの姿に、時間も忘れ、思わず釘付けになっていました。
そんなケニアで、ゾウの密猟者が年々増えているという悲しい事実についてご紹介したいと思います。
昨年殺されたマサイマラ自然保護区のゾウの数は、400頭近くで、過去30年間で、象の数は16.7万頭から4万頭に減少してしまいました。密猟されたゾウの牙は切り取られ、世界各地に密輸されていきます。象牙が1kgで最高約10万円もの値段で売られている国もあり、それは日本も例外ではありません。

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2014年7月23日 (水)

ロマネスク教会に息づく人々(ユーラシア旅行社で行くロマネスクツアー)

先日、「カニグー修道院とピレネー、アキテーヌ・ロマネスク」のツアーより帰国致しました。南西フランスに点在する、ロマネスク建築を巡る旅です。
ロマネスクとはなんぞや…から入ると、随分堅苦しいものになりますし、関心・興味のある一部のひとのもののように感じますが、ヨーロッパのゴシックやバロック様式の教会行脚に少し飽きてきた、もしくは聖書の世界に興味はあるけれどよくわからない、という方にも是非お勧めしたい旅です。

ユーラシア旅行社で行くロマネスクツアー

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2014年7月22日 (火)

最北の街、ロングヤールビェンで見たものは…(ユーラシア旅行社の北欧ツアー)

 先日、ユーラシア旅行社の「北極圏の美しい景色を極める旅12日間」より帰国しました。北緯66度33分以北の地域、この時期は白夜となる北極圏を巡る旅。“世界一美しい船旅”と称される沿岸急行船やヨーロッパ最北端のノールカップ、そしてロフォーテン諸島訪問と見所満載のツアーでしたが、その中でも特に印象的だったのが、ノルウェーのスピッツベルゲン島です。

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 スピッツベルゲン島へはオスロから飛行機で移動。スバルバード諸島で最も大きな島で、中心の街はロングヤールビェン。人口約2100人のロングヤールビェンは1000人以上の人口が住む街としては世界最北と言われています。ロングヤールビェンの小さな空港に降り立つと、夏の時期でもダウンコートが必要なほど。空港ではシロクマのはく製が出迎えてくれます。ここスピッツベルゲン島にはシロクマが約3000頭も生息していて、郊外にはシロクマ注意!の看板も立っているほどです。
 ホテルへ向かう道中、小さく見えるのは種子貯蔵庫。ロングヤールビェンには地球上の種子を冷凍保存する「種子貯蔵庫」があります。2008年に完成したこの貯蔵庫。種子銀行とも言われ、将来訪れるかもしれない地球規模の気候変動等による農作物の絶滅を防ぐため、世界100ヵ国以上から集められた種子が貯蔵されています。万が一冷却装置が故障しても永久凍土層によりマイナスの温度を維持できるということで、この地に貯蔵庫が造られたそうです。
 夜でも日が沈まない白夜の中、宿泊した翌日は終日氷河クルーズへ。スピッツベルゲン島はその60%が氷河で覆われています。雪を頂いた山々に囲まれた、荒涼とした景色の中をクルーズし、エスマルク氷河を間近に望むポイントへ。この日は天候に恵まれ、青空の下輝く氷河をご覧頂けました。そして氷河の前で船を止め、ランチタイム。本日の昼食は、船の上にて。新鮮なサーモンとクジラをバーベキューで頂きます。
 
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 昼食後は、スバルバード諸島で2番目に大きな街、バレンツブルクヘ向かいます。ここはロシア人の労働者が多く働く炭鉱の街。スバルバード諸島は、1920年に締結されたスバルバード条約によってノルウェーの統治下におかれましたが、その一方全ての条約加盟国は等しくこの島で経済活動を行う権利を有するとされています。よって原加盟国である40以上の国々(日本も含まれます!)の住人はこの地で自由に働くことができるという一風変わった土地なのです。ロシア人が多く住むということから、街にはレーニンの像や旧ソ連時代のような建物が建ち並びます。街の中心には、最近オープンしたというビールの醸造所が。琥珀色に輝く、最北のビールはお味も格別のようでした。
 クルーズからホテルに戻った後は、少々街の中を散策。小さなメインストリートには郵便局やスーパーマーケット、洋品店等が並び、このような場所でも人々の生活が営まれているのだなと感慨深くなります。夏は1日中明るい白夜、冬は1日中真っ暗な極夜となるロングヤールビェン。どこか物悲しいような最果ての地、ロングヤールビェンにはこの地独特の空気が流れていました。(川井)

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2014年7月18日 (金)

南仏・マルセイユの名物料理、ブイヤベースに大満足!(ユーラシア旅行社で行くフランスツアー)

 先日、フランス物語15日間の添乗より帰国致しました。旅はニースから始まり、コートダジュールの美しい風景を満喫し、ゴッホゆかりの地アルル、中世の城壁が残るカルカソンヌ、月の港ボルドー、モン・サン・ミッシェル、旅の締めくくりはパリで一日自由時間という毎日がハイライトの、一度でフランスを堪能できるツアーです。
 今回の旅では、古くから港町として発展し、フランス第一の商業港を持つ地中海の玄関となっているマルセイユを訪れ、マルセイユが本場のブイヤベースを存分に味わいました。

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 皆様、ブイヤベースを聞いてどのようなものをご想像されるでしょうか?ブイヤベースとは平たく言いかえるならば、「漁師のごった煮」です。つまり漁師が余った魚介類を煮込んだ男の料理です。何も知らずにマルセイユのレストランでブイヤベースを注文すると、最初に出されたものに驚かれるかもしれません。
 最初にテーブルに並ぶのは乾燥させて固くなったパン、そしてマヨネーズと七味唐辛子を混ぜたような味のソースです。続いてウェイトレスさんが大きなアツアツのお鍋を持ってきます。ここで「シーフードがきたぞ!」と喜んではいけません。お鍋の中は具材の入ってないスープのみ。まずは魚介の風味がきいたこのスープを楽しむのです。食べ方はいたって簡単。パンにソースを付け、それをスープに浸しながらパンを柔らかくして食べます。これが想像以上においしく、ソースと魚介のスープが絶妙に合います。お好みでチーズを入れると味がまろやかになり、一層美味しくいただけます。そして、最後に登場するのが皆様お待ちかねの魚介類です。魚、エビ、ムール貝などたっぷりのシーフードの迫力に、スープとパンですでにある程度お腹が満たされた後で、全部食べられるかしら?と不安になりますが、いざシーフードを食べ進めるとそんな不安は一掃されてしまいます。どの具材もしっかりと味が染み込んでいて、一口頬張るごとに顔がにやけてしまいます。ついつい次の具材へ手が伸びてしまうほどでした。
マルセイユの旧港のあたりにはレストランが並んでおり、お天気のいい日はテラス席もたくさんのお客さんで賑わっています。潮の香りを感じ、旧港を眺めつつ食べたブイヤベースの味は今も忘れられません。(市川)

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2014年7月17日 (木)

絶景のオンパレード、ピレネー山脈ハイキングツアー(ユーラシア旅行社で行くハイキングツアー)

 この度、「絶景のピレネー山脈大満喫、花とハイキングの旅」より帰国しました。
 最近、フランスとスペインの国境に位置し、山や自然が大好きな方に人気のピレネー山脈。山を眺めたり、ハイキングをしながら花を愛でたりと、楽しみ方は沢山あります。この12日間のコースでは、中級のハイキングを5回入れて、あらゆる角度からピレネーを楽しみます。
 ユーラシア旅行社でご案内する中級ハイキングは、歩行時間約3時間~6時間、多少の標高差・アップダウンのある山や丘を歩きます。たまに小川を渡ったり、大きな石の転がっているガレ場のようなところも歩いたりもしますが、重装備は必要ありません。日本でちょっとした山歩きや登山の経験のある方、歩くのが好きな方ならお楽しみいただけると思います。

ガヴァルニー圏谷

 このコースのハイライトは、ピレネー山脈のど真ん中・氷河の浸食によってできたフランス側のガヴァルニー圏谷です。拠点となる人口80人ほどの小さなガヴァルニー村に3連泊してたっぷりハイキングを楽しみました。
 村からガヴァルニーの滝が見えるポイント、オテルドゥシルクまでのハイキングは定番コースですが、それだけでは勿体ない!私たちは、さらにガヴァルニーの滝まで行き、そして帰りはパイヤ小屋へのハイキングを経由して村に戻りました。
 村からオテルドゥシルクへは1時間ちょっと。ガヴァルニーの滝から流れてくる川の横の平坦な道を歩いてゆきます。遠くにガヴァルニーの滝も見え、お散歩気分で楽しく歩けます。途中から少し山道に入るので、ちょっと息切れもしますが、周辺に咲く可愛いお花が応援してくれるようで辛さも忘れてしまいました。最後のキツイ登りを頑張ったら、宿泊もできるカフェレストラン、オテルドゥシルクに到着です。
 ここからの眺めは最高!目の前に広がるガヴァルニー圏谷に写真を撮るのも忘れて見とれてしまいました。壁のように立ちはだかるこの圏谷の向こう側はスペイン。地図で見ていたピレネー山脈の国境がまさにここかぁと思うと感慨深いです。
 オテルドゥシルクから圏谷に流れるガヴァルニーの滝までは近く見えますが、歩くと約40分。途中には雪渓も残っていますし、滝の近くまで行くと小石も多くなり、傾斜もきついので軽い気持ちでは行けません。でも、みなさんは「せっかくここまで来たんだから!」と頑張って歩きました。

ソウゲ高原

 遠くから見ていた優雅な滝は、目の前まで来てみると、ものすごい豪雨のようでした。雨でもないのにびしょ濡れになるのはイヤー、という事で、近くでマイナスイオンたっぷりのしぶきだけを浴びて戻ってきました。
 帰りはパイヤ高原経由。ここも登ったり下ったり、決して楽な道ではないけれど「食虫スミレ」など珍しい花にも出会えて大満足のハイキングでした。

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2014年7月16日 (水)

透明な自然を満喫、ノルウェーの絶景ドライヴへ!(ユーラシア旅行社で行く北欧ツアー)

先日、「北欧物語 15日間」の旅より帰国致しました。今回訪ねたのは、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、デンマークの4カ国。白夜を迎えた夏の初め、誰もが「この時を待ってました!」とばかりに、オープンテラスでお酒を飲んだり、食事を楽しんだり・・・。遅くまで賑やかな明るい笑い声が溢れている、そんな生き生きとした時期でした。
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さて、北欧4カ国のうちの一つ、ノルウェーの見所といえば、フィヨルドクルーズやブッリッゲン地区が世界遺産に登録されているベルゲン、ヨーロッパ最北の地ノールカップなど、たくさん挙げられます。森や湖などの自然の宝庫であるノルウェーはバス移動の間だって、おちおち眠ってはいられません。車窓には代わる代わる現れる絶景!感動の溜息の連続です。中でも、私が一番印象に残っているのが、首都オスロ~ゴール~ロフトフースに至る約380kmの長距離バス移動の1日。この時期に咲く、紫色のルピナスや牧草地の菜の花が私たちの目を楽しませてくれます。途中お手洗い休憩で立ち寄るクローデレン湖もお写真撮影には最適。透明感のある自然が、長い移動の疲れを癒してくれます。
オスロを出発し2時間強、ゴールの町に到着です。12世紀から14世紀にかけて盛んに建てられた見事な木造建築のスターヴ教会を見学します。その後、バスはぐんぐんと標高を上げ、海抜985mあたりから周囲の景色はガラッと変化。森林限界点に達すると、周りの木々が一気に少なくなり、それまで緑や花々が溢れていた景色から一変、ゴツゴツとした岩肌に、まだ氷が張った無数の湖や、雪を頂いた山々、氷河なども見えてきます。
その後、落差145mのヴォーリングの滝や、ハルダンゲルフィヨルドの最深部、エイドフィヨルドに立ち寄り、いよいよロフトフースに到着です。今回、宿泊した場所は、ノルウェーが生んだ偉大な作曲家のグリーグが、作曲する際に滞在したというホテル、ウレンスヴァングでした。お部屋からは雄大なフィヨルドが臨め、なかなか沈まない太陽のおかげで、夕食後ものんびりと散策を楽しむことが出来ました。森と湖とフィヨルドと、ノルウェーの大自然が発する目に見えないパワーに身も心も癒された旅となりました。(三橋)

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2014年7月15日 (火)

世界遺産で音楽鑑賞!ドイツ・ヴュルツブルクで聴くモーツァルト音楽祭(ユーラシア旅行社で行くドイツツアー)

先日、ユーラシア旅行社の「ライン・モーゼル・ドナウ河畔の町々と世界遺産の街レーゲンスブルクを訪ねて 11日間」より帰国しました。
この度のツアーは、バスからの車窓だけでなく、ドイツを流れる3つの河にてクルーズを体験し、水辺からの風景とともに、6月のドイツの、丘の斜面に続く緑々しいワイン畑などを満喫することができました。また、世界遺産のレーゲンスブルクやベルンカステルクースやコッヘム、パッサウといった、ドイツのハイライトを巡るツアーではあまり訪れることが少ない小さな町々も訪れました。

そして、この度のツアーのハイライトがヴュルツブルクの世界遺産レジデンツで開催されるモーツァルト音楽祭でした。1922年に始まった歴史ある音楽祭で、ドイツ・バロックの最高傑作であり、世界最大の天井フレスコ画が残るレジデンツで開催される、雰囲気と伝統を兼ね備えた音楽祭です。歴史ある音楽祭といっても、服装やマナーに関してそこまで厳しくなく気軽に聴けるというのも魅力のひとつです。

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今回の会場はレジデンツの「皇帝の間」。会場に入り、まず目を引くのがその美しさ。レジデンツとは、18世紀に建設された大司教の宮殿で、大司教はその土地の支配者であったことから、大司教が過ごした部屋は「皇帝の間」と呼ばれています。権力を象徴するかのように、金の装飾が至るところに見ることができ、レジデンツ内部で最も煌びやかで美しい部屋になっています。その部屋の一角に設けられた特設ステージ。開演の20時近くになっても、6月はまだまだ日が長く、窓から次第に赤くなる夕日が差し込んでいたのも印象的でした。やがて開演。演奏はバンベルク交響楽団で、モーツァルト交響曲第38番「プラハ」、交響曲第36番「リンツ」などの演目でした。2時間という時間ではありましたが、その時間はまるで一つの映画を眺めているようで、美しく素晴らしいものでした。
音楽祭の翌日、再びレジデンツを内部観光の為に訪れました。昨日の感動が呼び起こされ、観光にも熱が入り、お客様もいつも以上に熱心に観光されていたようでした。
様々な魅力が溢れるドイツ。初めて訪れた方には2度目の、再訪の方には3度目の、といった次から次へと行きたい気持ちを刺激してくれます。この度のお客様にもドイツ再訪の方が多くおられましたが、その期待を裏切ることない今回の旅でした。(吉村)

ユーラシア旅行社のドイツツアーはこちら

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2014年7月11日 (金)

ウガンダ・ルワンダって秘境なの?(ユーラシア旅行社行く ウガンダ・ルワンダツアー)

ユーラシア旅行社のツアー「ウガンダ・ルワンダ三大トレッキング9日間」の添乗に行って参りました。ツアータイトル通りにチンパンジー、マウンテンゴリラ、ゴールデンモンキーといった3種類(三大!?)の野生のサル達に会うために山の中に入り、ジャングルの中、地面から伸びた根っこを跨ぎ、草木をかき分ける場面などある行程を進み、ようやくお目当てのサルたちに遭えた時は喜びが溢れてくるという探検気分を味わえるものでした。

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丁度この出発日は、降水量の多い時期から少なくなる時期への移行期で、湿度も思っていたよりかは低め、気温も20℃前後と適度で非常に過ごしやすく毎日を過ごすことが出来ました。ウガンダ・ルワンダは、アフリカの中でも秘境で訪れる先のイメージが付きにくいところだと思われますが、両国ともに現地の人たちは穏やかで皆フレンドリー。両国とも出生率は高く、特にウガンダでは1夫婦平均5,6人、田舎では10人というのも普通のことだそうです。そのため至る所で子供達の姿を目にし、車窓にいる私たちの姿を見ると皆元気いっぱいに手を振ってくれました。
食事はビュッフェ形式が多く、ジャガイモや鳥肉・牛肉、ビクトリア湖などで獲れた魚、デザートはバナナと私たちに馴染みのある食事内容でした。移動中の路肩では玉ねぎやジャガイモ、スィートポテト、キャベツなど畑で採れたものを売っているので、売っている品を見れば、その地域でよく採れるものがなんなのかが分かり面白かったです。

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道路状況も、常にどこかを修復しており、数か月前に出発したツアーではがたがた道だったところが舗装路になっていたり、私たちが行っていたときも主要路線が拡張工事をしていたので、次回の出発ツアーの時には良い道になってスムーズな移動ができると今後に期待を持ちました。
観光設備の一部では、ケニアやタンザニア、南アフリカなどに比べればまだまだといった点は見られますが、いずれしっかりした施設が整ってくることが予想出来る雰囲気が漂っていました。しかし、その前段階だからこそ良いところも多々あり、人情味溢れるおもてなしは、立派な施設だけでは醸し出せないものです。ホテルはほぼ電気に不便がありませんでしたが、実際には電気普及率は低くウガンダでは都市部の電化率約20%、地方部の電化率はわずか4%、ルワンダでは首都を中心に人口の約5%にしか普及していません。しかし、その電気普及率で私たち旅行者が得られるものは、郊外のホテルであれば夜には満天の星空が拝めること。空を埋めるような星の瞬きに感動させられました。
動物もゴリラなどの猿がメインになりがちですが、他のアフリカ諸国で見られるシマウマや象、カバ、ブッシュバックからウガンダコーブやアンコーレ牛などウガンダ独特な動物も目にすることができました。ライオンは運が良ければ見ることが出来る確率ですが、今回のツアーでは、クィーンエリザベス国立公園で見ることが出来ました。「先週はずーっとライオンは見ることが出来なかったんだよ」とガイドさん談。だからこそ現地を訪れて出会えたら「やったー!」と大喜びものでした。

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まだまだ発展段階にある両国だからこそ、発見もあり素朴さもあり面白さもあり楽しめる国、それがいまのウガンダとルワンダです。

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2014年7月10日 (木)

氷の迷宮探検!オーストリア、ヴェルフェンの氷の洞窟アイスリーゼンベルト(ユーラシア旅行社で行くオーストリアツアー)

先日、ユーラシア旅行社の「オーストリア周遊と絶景ドロミテ・アルプス 15日間」より帰国致しました。
出発前の天気予報ではほぼ雨と出ていましたが、予報は外れ、ほぼ快晴の中でオーストリアアルプスやドロミテ山塊の雄大な山々や白や黄色の彩鮮やかな、可愛らしい野花等、豊かな自然を満喫して頂けました。
 今回のツアーでは、首都ウィーンでは、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの会場として知られる楽友協会の黄金の間での「モーツァルトコンサート」、ハルシュタットでは、年に一度の湖上での「聖体祭」、インスブルックではチロルで最も美しい城の一つである「トラッベルク城」、更には、オーストリア、ヴェルフェンの「氷の洞窟アイスリーゼンベルト」、ヒトラーも訪れた南ドイツのベルヒテスガーデンの「ケールシュタインハウス」を訪れる、今までにない非常にバラエティーに富んだ魅力的なツアーです。
特に今回は、自然の造形美も含まれており、目玉ともいえる、オーストリア、ヴェルフェンの「氷の洞窟」が印象的でした。
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 氷の洞窟自体は、オーストリア国内にも幾つもあるのですが、ここヴェルフェンの氷の洞窟アイスリーゼンベルトは世界最大級の規模で、国内では最も人気のある氷穴です。洞窟は、1879年にザ
ルツブルグの自然探求者のアントン・フォン・ボヤルトーチョリヒによりヴェルフェンの標高1641Mの山中で発見され、1920年にはツアーが開始されました。当時は、現在のようにケーブルカーも通っていなかったので、標高1640Mの洞窟の入り口まで全て歩いて行かなければならず、当時の苦労は計り知れないものです。洞窟内部の気温は、平均0℃と真冬の気温の為、ダウンジャケットや手袋等を装備した上での観光となります。洞窟は、全長42KMもありますが、観光出来るのは、入口付近の約2KMのほんの一部のみです。内部には木の階段が片道700段あり、入口より氷のトンネルや像等を見学しながら、合計134M上がって行きます。
まず、内部に入って、すぐに、300~400段の階段を登るという難所があります。登るのに必死で氷を鑑賞する余裕さえなかったのですが、息を切らしながら、階段を登り切ると、そこにはキラキラと光るクリスタルのような幻想的な世界が広がっていました。まるで、御伽の国にタイムスリップしたかのよう。異空間に引き込まれていく感覚さえ覚えました。
 氷は、洞窟内部に進入した水が流れ出たり、滴る滴が長い年月を経て様々な形に凍りつき、自然にトンネルを始め、氷の象さんや宮殿の様な氷の造形品が出来上がったのです。美しい氷の芸術作品に辿り着くまでは、階段を数百段登ったりと少々困難もありますが、その分感動もひとしおです。その年の気候によっては、内部の氷も少しずつ溶け出すことあるようで、今も尚、形を変え続けています。訪れる時によって異なる姿を見ることになるかもしれません。(井手)

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2014年7月 9日 (水)

マサイ族の村を訪問(ユーラシア旅行社で行くケニア・タンザニアツアー)

 先日、ユーラシア旅行社の「アフリカ悠久浪漫の旅 17日間」より帰国しました。ケニア、タンザニア、ザンビア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカ、ナミビアの7ヶ国。サファリあり、三大瀑布の一つ、ビクトリアの滝あり、最西南端の喜望峰、世界最古のナミブ砂漠、と毎日がハイライトな17日間。これが面白くないわけがありません。その中で今回はケニアのサファリでなくあえてマサイ族を少し・・・。
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 現在ケニア、タンザニアを併せると約30万人というマサイ族には、こんな伝説が。はるか昔に天と地が分かれた時、神は人々を残して天に住み、マサイを選んで牛をあずけた、だから世界中の牛はマサイのもの。その牛をライオンなど肉食獣から守り戦うマサイは誇り高き勇敢な戦士なのです。
 「村までどの位?」迎えに来てくれたマサイ族のガイドに尋ねると「10分はかからないよ。すぐそこ」すっかり忘れていた。歩き始めてすぐに気付いた彼らとの時間のズレ。今までのアフリカでの旅で学んだはずなのに・・・。そう、まず10分と言われて10分で着くはずがない。もともと遊牧生活をおくるマサイは日に40キロ歩く事だってある。10分や20分の距離の間隔のズレは致し方ないのです。軽く20分以上歩いて到着すると村人総出でお出迎え。そしてマサイの歓迎のダンス?が始まる。女性たちの歌、そして奇声のような声をあげ空高く垂直にジャンプする男達。余裕で100cm越えしているかのようなジャンプは迫力満点。より高くジャンプできる男は女性にもモテルと言う言葉に皆様納得の表情。
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 その後、村の中へ入ると、村は円を描くように泥と牛糞で塗り固められた家が建ち並び、家畜小屋がちょうど真ん中にある。牛は神様からあずかっている大切な動物。今でも結婚をする時には男性はお嫁さんになる女性の親に牛を20頭程贈るのが習わし。そんな大切な動物がライオンやらに襲われたら大変なのであえて中心に置かれているのです。そんな時、一人のマサイがおもむろに取り出した携帯電話には驚きました。しかも持っている人は一人ではない。電気や水道もない生活ですが、太陽電池の充電器があるから大丈夫なのだとか。7~8年前に来たときに自転車に乗っているマサイの人達を至る所で見かけビックリしましたが、今回は携帯電話。しかし自転車に乗ろうが携帯で話そうがマサイの人達は昔からの生活を守り続けている誇り高き戦士に間違いはない。次回訪れることがあったら今度は何に驚かされるかな?そんな事を考えながら村を後にしました。(岩間)

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2014年7月 8日 (火)

モンゴルの移動式住居「ゲル」(ユーラシア旅行社で行くモンゴルツアー)

先日、ユーラシア旅行社で行く「モンゴル紀行 8日間」のツアーより帰国致しました。モンゴルと言えば、ほとんどの方が360度見渡す限り大草原、と想像される方も多いと思います。実際はと申しますと、首都ウランバートルはここ数年近代化の波が押し寄せてきており、有名ブランド店が入っているショッピングモールなど続々と完成しており、高層マンションも郊外へと延びてきております。ただ、ウランバートルから車で移動して1時間も経たないうちに、先述の大草原が広がり、そこには羊、ヤギ、馬などの家畜が放牧されている様子も見ることができます。そしてモンゴル、大草原と言って忘れてはならないのが、移動式住居「ゲル」であります。このゲルはチンギス・ハーンの時代からずっと変わっておらず、季節ごとに移動して家畜を放牧させるため、このような形式になっております。組み立て及び解体も容易で、組み立てに至っては大人3人で1時間~1時間半あれば完了できるそうです。ちなみに釘は1本も使われておりません。なおゲルの引っ越しは、通常ラクダに運ばせていますが、最近では車で運ぶ家庭もあるそうです。

ツーリストキャンプのゲル

私たちは2か所(南ゴビとブルド)のツーリストキャンプにてゲルで宿泊しました(ツーリストキャンプとは、草原の中に作られた旅行者の休憩・宿泊用の施設のことです)。中は至って質素で、ベッドが3~4つあり、天井から電球が1つだけぶら下がっており、また部屋の真ん中には煙突つきストーブが置かれております(ちなみにこの時期でも朝晩は冷え込むため、このストーブが大変重宝しました)。トイレやシャワーは当然ゲルの中にはありませんので、別棟に設置されています。

ゲル組み立て①

そして今回ブルドのツーリストキャンプにて、ゲルの組み立てを体験することができました。ただすでに壁材(格子状の組み木)はセッティングされていたのでそこからスタートです。まずは2つの柱と天窓を設置しますが、これは必ずそのゲルの主がやらなければなりません。次に壁材と天窓を支えるために梁をつけていきます(針は通常88本ですが、ゲルの大きさにより前後します)。続いて、屋根の部分を布で覆い、その上に羊の毛でできたフェルトをかけ、更に壁も布で覆います。その後屋根から雨除け、更にその上から白い布をかぶせ、壁を紐で固定し、最後に壁の下に布で覆い完成。途中からということもありかかった時間は30分程度でした。

ゲル組み立て②

さてこのゲル、実際に購入するといくら位になるのか聞いたところ、約20万円程度とのことです。実際に欧米からの観光客で購入される方もいらっしゃるそうです。私もお金と土地さえあれば買ってみようかな・・・と思いましたが、日本の気候だといろいろと大変なので思いとどまりました。もしご興味のある方、「別荘」に1ついかがでしょうか?(斉藤信)

ユーラシア旅行社で行くモンゴルツアーの魅力はこちら

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2014年7月 4日 (金)

不思議な霊力漂う山中のデルフィを歩く(ユーラシア旅行社で行くギリシャツアー)

先日、ユーラシア旅行社のギリシャのツアーより帰国しました。

今、初夏のギリシャは毎日のようにすがすがしい青空が広がっています。


バスの車窓からは、特産のオリーブ畑が広がり、風にひるがえるオリーブの葉が銀色に輝いています。

町を歩けばたわわに実ったオレンジの街路樹が連なり、
青空と真っ白な大理石のコントラストが美しい神殿や、白壁の家々が連なるエーゲ海の島々、そして夕暮れ時になるとオレンジ色の夕陽がエーゲ海に沈んでゆきます。
昔からずっと変わっていないようなギリシャの美しい自然の景観。
初夏のギリシャの雰囲気をいたるところで感じることができました。


実は、日々変わらないのは、自然の営みだけではなく、発展発達しているように見える
人間でさえ、古今東西、思考や行動も古代から大きく変わっていないのかも、
と思うことがありました。

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今回のツアーでは、ギリシャ本土の山中深くに佇むデルフィ遺跡に行ってきました。

デルフィは背後は切り立った岸壁がそそり立ち、鬱蒼と茂ったオリーブの深い森に覆われた深い谷を見渡す山の斜面にあります。
二千年以上経った今日でも不思議な霊感漂うような雰囲気です。


デルフィは予言予知の力があるとされるアポロン神の聖地として、世界に名を轟かせていました。古来より神託を受けに多くの人々が、大小さまざまな悩みを抱えて、遠路はるばるこの地を訪れています。
あの有名なアレクサンダー大王も東方へ遠征する前にこのデルフィを訪れています。


アポロン神殿の床には地盤の裂け目があり、神殿内の巫女はこの地中から湧き上がってくる霊気を吸いこんで神がかり状態になります。
巫女は奇声を発し、傍に遣えていた神官が神託を詩の形式にして参拝者に授けるのです。



予言が当たるかどうかはともかく、デルフィの巫女は各地から訪れる参拝者からの情報を持っていて、それをもとに神託を授けることができました。
また、現代でいうと心理カウンセラー的な面もあったかも知れません。

当然ながら、古代ギリシャは日本との交流は全くありませんでしたが、東北地方の口寄せイタコとそっくり。


人間の周辺環境が古代と比べて激変した現代でも、青森の恐山のイタコの口寄せは活躍しているし、占いや心理カウンセラーも引っ張りだこです。
もう既に自分の腹の中は決まっているけれども、最後は誰かに背中を押して欲しいのでしょうか。

人種や時代は異なっても、
人類が大発展しても、
人間の思考や行動はあまり変わらないのかも知れません。(上田)

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2014年7月 3日 (木)

 600年前のステンドグラスを間近で見るチャンス?!(ユーラシア旅行社で行くイギリスツアー)

 先日、ユーラシア旅行社企画「英国物語 15日間」の添乗より帰国致しました。

エニシダやバラ、ルピナスできれいな6月のスコットランドとイギリスをくるりと巡りました。牧草地が広がる丘陵地の多いスコットランドには多くの城が残り、そのお城ひとつひとつに深い歴史があります。スコットランドのお城も素晴らしかったですが、今回特に印象に残ったのはヨークの街の中心に聳え立つ「ヨーク・ミンスター」です。

 ヨーク・ミンスターは600年の歴史を持つ、英国屈指の大聖堂です。ヘンリ8世の頃の宗教改革で多くの修道院や教会が閉鎖に追い込まれ、破壊されました。そのため、英国には古くから残る教会が意外にも少ないのだそうです。そのような中で、ヨーク・ミンスターは建築当初からのステンドグラスが残る貴重な大聖堂なのです。
 

北側の薔薇窓のステンドグラスは王位継承をめぐり、英国全体を巻き込んだ薔薇戦争の終結を象徴したもの。モチーフの由来を忘れ去られた幻想的なステンドグラスや、つぎはぎの目立つものなど、一つ一つに時代を感じられます。

その中でも東側の一番奥の巨大なステンドグラスが、ヨーク・ミンスターの名物なのですが、実は今、修復中で見ることが叶いません。何とも残念な、と思いましたが、なんと、修復過程を展示するという粋な計らいがなされていました。
どのように修復しているか、はもちろんですが、修復が終了したステンドグラスの一部を間近で見ることが出来るのです。過去、技術が足りずにつぎはぎだらけになっていたステンドグラス達が少しずつ600年前の美しさを取り戻しているのです。
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ステンドグラスは通常、高い位置にあり、間近に見るということはなかなかできません。あまりにも巨大なステンドグラスですので、修復はあと2年くらいかかるそうですが、この機会に600年前の技術を目の当たりすることが出来、とても貴重な体験となりました。(齋藤晃)

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2014年7月 2日 (水)

ハプスブルク帝国の歴史を感じながら訪ねる美しい街々(ユーラシア旅行社で行く中欧ツアー) 

先日、ユーラシア旅行社の「チェコ・スロヴァキア・ハンガリー物語 15日間」の添乗より帰国致しました。中央ヨーロッパ三か国の旅は、夏を感じる好天に毎日恵まれました!

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今回、久しぶりに訪れた3か国は旧東欧諸国の社会主義国といったイメージより、豊かなヨーロッパの国々といった印象を強く感じました。今は観光シーズン真っ盛り、日差しの明るさも手伝って主要な都市はヨーロッパ中からの観光客で賑わいをみせていました。プラハでもブタペストでも旧市街のホテルに滞在したので、朝や夜の散歩も楽しめました。巨大な歴史的建造物が立ち並ぶ道を歩いているとその街角にすっかり溶け込んでしまうような感じがしました。壮大なハプスブルク帝国時代の面影が残る街々が、これ程多くの観光客を惹きつけているのにも納得です。ちょっと歩き疲れたら、ウィーンの影響を受けたカフェで一息するのもお勧め。世界一のビール消費量を誇り、日本でおなじみのピルスナー発祥のチェコではビールで喉を潤すのもお勧めです。地方都市では、街の規模は小さくとも、異なった時代や宗教的建造物がうまく調和し残っているのが魅力です。ハプスブルクというと、オーストリアの首都ウィーンが本拠地。ウィーンの宮殿を訪れた方も多いでしょう。今回、これら三国を訪ね、ハプスブルク帝国の大きさを再確認できました。旅の終わり、ドナウ河クルーズで美しく輝く夜景を眺めながら、今回の旅を振り返り、9つもの世界遺産を訪ね、いかに多様な歴史と文化に彩られている地域なのだと改めて実感しました。(帯津)

ユーラシア旅行社で行くチェコツアーの特集はこちら

ユーラシア旅行社で行くハンガリーツアーの特集はこちら

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2014年7月 1日 (火)

大自然と信仰深い人々、コーカサス三国へ

先日、コーカサス三国の添乗から帰ってきました。
今回のツアーは13日間でじっくり三ヵ国をまわるコースです。
まず最初に足を踏み入れたのは、アゼルバイジャンです。アゼルバイジャンとは、「火の国」という意味です。なぜ火の国という名前がついたかというと、アゼルバイジャンは昔から天然ガスに恵まれていて、どんなに風が吹いても雨が降っても消えることのない火が、至る所に燃えていたからだそうです。そのため、現在はイスラム教国ですが、元々拝火教が信仰されていました。今でも天然ガスによって燃え続ける“燃える山”ヤナル・ダグを見ると、火を熾すこと自体が容易なことでなかった古代の人々は、その燃え続ける神秘的な火に惹きつけられ、崇拝していたという事実に頷けます。

コーカサス三国ツアー

次に訪れたのはグルジアです。ソ連が造った軍用道路はグルジアツアーのハイライトの一つです。軍用道路に入ると、コーカサス山脈がとてもきれいに見られました。今回泊まったカズベキのホテルからは、グルジアで最も高い所に建つ教会ツミンダ・サメバ教会が、霧のような雲から見え隠れする様子が見られました。この教会は標高2000m以上の山の頂に建てられていますが、天国に近づくために、このような場所に教会を建てたそうです。実際に雲の上から顔を出す教会は、天空にあるようです。
最後に訪れたアルメニアは、世界で最初にキリスト教を国教とした国です。そのアルメニアのシンボルはアララト山。しかしながら、元々アルメニア領だったアララト山は現在、トルコに位置しています。
アララト山は旧約聖書に登場するノアの箱舟が、漂着したところのため、キリスト教徒の聖地となっています。今回は、天候に恵まれ、とても綺麗にアララト山を見ることができました。青く荘厳なアララト山の姿は、神聖な山と呼ばれるにふさわしく、見ているだけで心が洗われるように感じました。
エチミアジン教会の宝物庫にはアララト山の頂で見つけられたノアの箱舟の木片が保管されています。その木片と一緒に、イエスの脇腹を刺した槍が展示されています。この槍は、イエスが磔にされた際、イエスの生死を確かめるために、兵士が使った槍と言われています。アルメニアには他にもイエスが磔にされた際に着ていた服の一部等も保管されていますが、そのような話を半信半疑で聞いていると、現地のガイドさんに、「私はこのような話を疑いません。もしこれらの事が信じられなければ、自分をクリスチャンとは呼べないからです。」と言われ、ショックを受けました。これらの事が信じられなければクリスチャンではないとは思いませんが、彼の信仰心の強さには驚きました。
キリスト教の聖地というと、イスラエルやサンティアゴ・デ・コンポステーラ等が、すぐに思い浮かびますが、色々な国に侵略を受けつつも、世界で最初にキリスト教を国教にした国という誇りと、揺るぎない信仰心を持った彼らの姿はとても印象的で、心に残る旅となりました。(松本)

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